大井川鐵道は、創立100周年記念事業の一環として、1970年代から1980年代後半に旧国鉄と連携して運行していた夜行列車「山岳夜行」を期間限定で復活運行させると発表した。運転日は7月26日と8月2・9・16日の計4日間とされている。

  • 「山岳夜行」として運行する予定の「元近鉄特急」16000系

使用車両は回転リクライニングシートを備えた「元近鉄特急」の車両16000系。運転日の4日間とも新金谷駅を21時55分に発車し、金谷・新金谷~家山間で夜行往復運転を実施。翌朝6時5分に家山駅、6時14分に終点の川根温泉笹間渡駅へ到着する。

深夜の時間帯に金谷駅への入線も予定しており、大井川鐵道のホームから東海道本線を行き交う貨物列車や夜行列車の通過を眺めることも可能。早朝の家山駅から同駅6時30分発の川根本町コミュニティーバスに接続でき、寸又峡「夢のつり橋」や奥大井湖上駅などの人気スポットへ効率的な日帰り周遊もできる。

  • かつて運行されていた「山岳夜行」の車内と思われる写真

  • 早朝に主要観光地へ到着できるため、奥大井湖上駅などの名所を効率的に周遊できる

  • 4人掛けボックスを1人で占有できるプランも設定

座席クラスは4種類。1人1席利用の「エコノミーシングル」は旅行代金1万1,800円、隣席と合わせて2席を占有できる「ゆっくりツイン」は旅行代金1万4,800円、足もとを広く使える「ストレッチツイン」は旅行代金1万6,800円、4人掛けボックスを1人で占有できる「ゆったりBOX」は旅行代金1万9,800円となる。それぞれ「山岳夜行」の乗車と夜食弁当、夜鳴きそばサービス、大井川本線フリー乗車票、川根温泉入浴券、朝軽食が旅行代金に含まれる。