北海道なのに真夏日が続く6月21日、フェス×ピクニックの「フェスニック」をテーマにした野外音楽フェス「SORAON 2025」が開催。天気予報では雨でしたが、曇天ながらも雨は降らず、涼しい風が心地よいイベント日和でした。
「SORAON」はこれまで北海道の新十津川町で3回開催されていましたが、4回目となる今回は、来年10月に控える千歳市の空港開港100年を記念して、日本航空学園 新千歳空港キャンパスに会場を移して開かれました。
■フェスとピクニックが同時に楽しめる!
空にかかる虹のようにカラフルな装飾のゲートを潜ると、開放的な会場が広がっていました。専門学校の敷地内とは思えないほど広大な会場でびっくり!
フードテントやキッチンカーエリア、飲食エリアなどがわかりやすくエリア分けされており、足元はコンクリートと芝生できれいに整備されているから足取りは軽くなります。
大きな野外ステージは開場と同時に始まり、幅広いファン層が楽しめるアーティストがラインナップ。テントサイトは全面芝生! ステージ前はフリースタンディングエリアなので、思いっきり音楽に身を委ねることもできます。ピクニックシートやイスを持ち込んだり、テントを張ったり、ゆったりと過ごせます。
まずは会場をぐるっと見ていきましょう。
■大道芸人のパフォーマンスに圧巻
開場すると札幌国際情報高校吹奏楽部のWELCOME STAGEがお出迎えしてくれました。会場入口近くやフードテントなど、会場内のあちらこちらで大道芸人が見事なパフォーマンスを披露。2本のロープを使ったダブルダッチの縄の中でアクロバット、ジャグリングなど、人だかりができ歓声があがっていました。
雑貨やスイーツ、協賛企業ブースやワークショップなど、マルシェエリアも充実。アクセサリー作りのワークショップ、ギターのメンテナンスやウクレレの販売などユニーク!
■がっつり肉系フードからスイーツまで北海道のご当地メニューが勢揃い
グルメエリアは開場早々に長蛇の列ができていました! 地元である千歳の人気店をはじめ、ジンギスカン、ラーメン、スープカレー、ソフトクリームなど北海道各地の人気メニューが軒を連ねています。
フードテントエリアとキッチンカーエリアの間に設置された飲食エリアで食べてもよし、テントエリア食べてもよし。ノンアルコールドリンクやモクテルなども販売されているので、音楽を聴きながら喉を潤せるという至福のひとときも味わえます。
会場が学校敷地内ということもあり、アルコール類の持込み、飲酒は禁止でしたが、会場横にビアガーデンエリアが設置されていました。
■バスケもラジコンもできて、本格的なサウナもあり
会場の奥には、バスケット3on3のコート、アイスホッケーができるスポーツ体験エリアがありました。その横にはラジコン体験エリアもあり、子どもたちが盛り上がっていました。
日本航空学園 新千歳空港キャンパスという専門学校が会場ということもあり、ふだん授業で使用している飛行機を間近で見ることができ、さらには展示している飛行機に乗ることもできるのです。飛行機の操縦席に座るなんて、なかなかできる体験ではありません。この会場ならではの特色といえるでしょう。
さらに奥の方に進んでいくと、なんと、サウナエリアがありました。テントサウナが2台あり、温度を変えて利用することができ、熱波師も帯同して熱波サービス、特製アロマ水でのセルフロウリュもできるとか。巨大水風呂とインフィニティチェアも完備されているので、フェスの合間のスキマ時間にしっかりととのえることができますね。
■会場入口横に「ほくでん ぴかぴかワンダーランド」
ほくでんの電気を使って充電したEV(電気自動車)と蓄電池の電気でスマートフォンを充電できるブースがありました。朝から「SORAON」を楽しんでいたらスマートフォンの充電が切れてしまうこともあるので、充電できるのはありがたい!
EVで青空eスポーツ「太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル」では、演奏バトルも。参加者全員によるスコアアタックで、入賞者にはSORAON公式グッズなどが当たるというもの。
「こいで発電つかんでチャンス! エネモたまいれ」では、自転車発電機をこぎ、発電した分だけもらえるボールで、エネモの玉入れにチャレンジ。得点に応じてSORAON×ほくでんコラボのオリジナルタオルが当たります。ほくでんマスコット・キャラクター「エネモ」のガチャガチャもあるという凝った内容でした。
フェスに欠かせないタトゥーシールのブース「ぺたぺたエネモのタトゥーシールやさん」も。アンケートに回答し、ほくでんの公式SNSをフォローすると、最大2枚のオリジナルタトゥーシールをプレゼント。しかも、SORAONの公式キャラクターたちとほくでんのマスコット・キャラクター「エネモ」がコラボした限定仕様。
■楽しく遊びながら、電気を知ることができる
「ほくでん ぴかぴかワンダーランド」を担当している、北海道電力 広報の菅野望愛さんにお話をうかがいました。
――「SORAON」への参加は初めてですか?
SORAON実行委員会が掲げる「こどもも大人も、世代を超えて楽しめるフェスをつくる」というコンセプトに共感し、昨年に引き続き協賛することになりました。今年は札幌市に近い千歳市に移し、規模もパワーアップしていたので、当社もさらにイベントを盛り上げようと今年はブースの数を4倍にしました。
――4つのブースにした経緯を教えてください。
北海道電力といえば「電気」なので、「電気」を使ったコンテンツをご用意しました。来場者に「楽しかった」「役に立った」と思っていただけるよう、自転車発電機を使った発電体験と玉入れを組み合わせたアクティビティ、EVを電源にした「太鼓の達人」のeスポーツ、同じくEVを電源にした充電スポットを設置しました。
―――EVの充電量は持つのでしょうか?
太鼓の達人ブースで使用したEVは、朝9時から夕方17時過ぎまで、テレビ・switch本体・サウンドバー・蛍光灯2本を使ってもEVのバッテリーは10%程度しか減りません。それだけバッテリー容量が増えているので、アウトドアや防災においてEVのバッテリーは非常に有用だと感じます。
■サプライズもあって大盛り上がり!
「ほくでん ぴかぴかワンダーランド」に訪れたお客様からお話をうかがうと、「EV車から全部の電気をまかなっていて驚いた」、「EVはどれくらい持つのか気になる」と興味を持つ方が多くいました。自転車発電を気に入って、「ここに来るのは今日3回目!」と何回も遊びに来てくれる子どもたちもいました。
SORAONの公式キャラクターとほくでんのコーポレートキャラクター「エネモ」がコラボしたグッズ(うちわ、キーホルダー、タトゥーシール、タオル)は、大好評でグッズが足りなくなってしまったとか。
多くのお客様が立ち寄り、地元札幌を拠点に活動するアイドル2組も遊びに来てくれるというサプライズもあって大盛況でした。
大人はもちろん、子どもも若者も楽しめる「SORAON」の魅力が存分にわかりました。来年も千歳で開催予定とか。大学生以下は入場無料で、千歳市民割チケットもあるそうです。来年の開催が早くも待ち遠しいですね。