フジ・メディア・ホールディングスの社長に就任した清水賢治氏(フジテレビ社長)が25日、フジHD株主総会後に東京・台場の同局で取材に応じた。

  • 清水賢治社長

検証番組の放送は「7月中にも」

報道局と情報制作局を中心に制作している、フジテレビの一連の問題に関する検証番組について、「まだ放送日が確定したとは聞いておりません。7月中にも放送を考えたいと聞いています」と報告。報道の独立性を考え、経営側から検証番組の制作には携わっていないとのことだ。

一方で、フジテレビが変革した印象が一番分かりやすく伝わるのは、日々放送される番組であり、「大きなポイントだと思っています」と認識。次の改編タイミングである10月に向けて、「フジテレビが変わったことを象徴できるような番組がどれくらいできるのかは、編成が鋭意考えていると思いますが、今の段階では何とも申し上げることができません。ただ、少しでもそういうことが感じ取れるような番組を作りたいと思っています」と期待を示した。

企画の発想を広げるためにジャンルを越えた組織体に

この番組制作を担当する部署は、従来の「ドラマ・映画制作局」「バラエティ制作局」「情報制作局」などを再編し、「第1スタジオ」「第2スタジオ」「第3スタジオ」を新設する。この狙いについては、「例えば、バラエティの発想と情報制作の発想をコラボさせるなど、異なる出自の方が合わさることで多様性が生まれれば、企画の発想も広がってくると思います。幅広いコンテンツを作っていくためには、発想の幅を広げることがとても大事なことだと思うので、異なる出自の方が制作チームを一緒に組めることを可能にするような組織体に変えていきたい」と述べた。