• 瞳水ひまり

――『アンパンマン』との関わりも教えてください。

『アンパンマン』をはじめ、やなせ先生の作品やキャラクターは、自分の中で当たり前というか、高知県の風景の日常になっていて、やなせさんは高知県には無償で絵を描いてくださったので、街や駅など、いろんなところにやなせ先生のキャラクターがいるんです。自分の日常の中にあって、兄弟で『アンパンマン』のキャラクターをどれだけ多く言えるかというゲームをずっとしていたぐらい、『アンパンマン』に対して思い入れがあります。

――それほど身近な存在である『アンパンマン』を題材にした朝ドラへの出演というのは、特別な喜びがありますよね。

そうですね。高知県民の誇りであるやなせ先生のおうちの女中さんを演じられるなんて、高知県民としてものすごくありがたい体験をさせていただいているなと思います。

――ご家族の反応はいかがですか?

祖父母も両親もいとこも、みんな録画して何回も見てくれているみたいです。両親からは毎日LINEが来て、私が出ていない日も「今日の『あんぱん』はこうだったね」という感想が送られてくるぐらい、みんなすごく楽しんでくれています。

――朝ドラの現場にいるんだなと実感する瞬間も教えてください。

セットで実際に家が建っているというのはすごくびっくりしました。時代がしっかりしていて、ヘアピン一つでも、当時と今のヘアピンは光が違って、おしんちゃんのためのヘアピンがあるとメイクさんから教えていただいたり、昭和の時代を感じる時に朝ドラの現場にいるんだなと実感します。衣装やセットの力はものすごく大きくて、現場に入って、メイクして、着替えて、そうしていく中でどんどんおしんになっていく感覚がありました。

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■瞳水ひまり
2002年6月23日生まれ、高知県出身。2023年より役者の活動を開始。テレビ東京系ドラマ『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』(2024)、テレビ東京系『しょせん他人事ですから』(2024)、テレビ朝日系『民王R』(2024)などに出演。2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』で朝ドラ初出演を果たした。若手女優を起用した音楽プロジェクト“Magico”の最終第4弾にて、2025年4月16日に7インチ・シングルで「恋は桃色」をリリースした。

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