JR東海は、長年にわたり東海道新幹線の安全運行を支えてきた「ドクターイエロー(T4編成)」の引退を記念し、実際に車両で使用された素材を封入した特製お守りを販売開始した。

  • 「ドクターイエロー(T4編成)お守り」イメージ

ECサイト「JR東海MARKET」の3周年記念企画で実施した「心に残るドクターイエローコンテスト フォトの部」の最優秀賞作品を裏面にプリントしたオリジナル品として販売。伊吹山を背景に駆け抜けるT4編成ラストラン時の姿をいつでも手もとで見ることができる。

お守りに封入される素材は2つ。ひとつはT4編成の本物の塗装面の欠片(約1cm四方)で、形状や厚みに個体差があり、色も大半は黄色だが、一部に青色を含む場合もあるという。もうひとつの素材は、車輪とレールの間に噴射されるすべり止め「増粘着材」で、「ドクターイエロー」をはじめ実際の新幹線車両で使用したものだという。お守りは交通安全・厄除け・ガン封じのご利益で知られる京都市左京区の狸谷山不動院で祈祷済みとのこと。

「JR東海MARKET」で横型3種類(各2,200円)と縦型3種類(各2,000円)、全種類セット(1万2,000円)を販売。お守りを立てて飾れる専用アクリルスタンド(700円)も同時発売された。

  • お守り使用イメージ

  • お守り専用のアクリルスタンド

  • 検討中の「ドクターイエローOゲージモデル」モックアップの一部

JR東海が別途進行していた「ドクターイエローOゲージモデル製作クラウドファンディング」プロジェクトが、目標金額を超える支援を受けて成立したことも発表された。支援金額は1億6,910万8,800円、支援者数は543名。目標金額1億2,000万円に対する達成率は140%に達した。

今後は支援金をもとに模型の設計・製造を進め、12月に模型生産を開始する予定。2026年3月に発送できる見込みとしている。