九州地域間連携推進機構は6月1日から、"人と地域との出会い"をつくるイベント「九州移住ドラフト会議 2025-2026」に参加する地域の第三期募集を開始した。期間は7月31日まで。
モデルはプロ野球のドラフト会議。指名会議やくじ引きも!?
「九州移住ドラフト会議」とは、プロ野球のドラフト会議のように、移住者を受け入れたい地域を「球団」、九州への移住志望者を「選手」と見立て、球団(地域)が選手(移住志望者)を指名するマッチングイベント。2025-2026シーズンは10回目の開催となる。
九州各地にて、約半年という長い時間をかけて行う壮大な企画であり、球団と選手で交流を深める「移住力強化合宿」、球団が選手を指名する「指名会議」、指名が重複した場合はプロ野球のドラフト会議と同様に「くじ引き」を行うなど、プロ野球のドラフト会議になぞらえて進行する。
指名会議でマッチングしたら終わりではなく、ここからさらに大盛り上がりを見せるのも同イベントの特長。指名を受けた球団との関係性を深める「ペナントレース」が待っており、選手はオンラインで交流したり、イベントを企画したり、実際に球団が活動する地域に訪問するなどして交流を深めていく。
同イベントのラストを飾るのは「クライマックスシリーズ」。ペナントレース期間中、どんな交流や取り組みをしたのか、これからどんな関係を築いていくのかを、選手と球団で一緒になってプレゼンテーションする。交流内容、今後の活動の具体性などを審査し、全12チームの中から優勝を決定する。
7月1日からは、選手の募集もスタート
2025-2026シーズンの球団募集は3期に分けて実施しており、2025年6月時点で第三期の応募を受け付けている。これまで、九州各地で活動する民間企業主体のチーム、行政主体のチームのほか、農家チームなど、さまざまな球団が参加してきたという。
実際の選手の募集は、2025年7月1日から受け付ける。これまで、九州在住者だけでなく、北海道から沖縄まで全国各地、18歳から60歳以上の選手が参加してきたとのこと。
なお、イベント名には「九州移住」と入っているが、マッチングしたら必ず移住しなければならないというわけではないという。地域との人との出会いのきっかけを提供するイベントであるため、移住ではなく関係人口として関わったり、九州に旅行に行った際に球団を訪問するといった関係を築いていたりする選手も多いとのこと。