俳優の梅沢富美男が主演を務める、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『浅草ラスボスおばあちゃん』(7月5日スタート 毎週土曜23:40~24:35)のメインビジュアルが11日、公開された。
『浅草ラスボスおばあちゃん』メインビジュアル
東京・浅草を舞台に、梅沢富美男が型破りで自由奔放なおばあちゃん・日向松子を演じる同作。メインビジュアルは、松子が中央に構え、笑っていればなんとかなる! と大きく笑い、上を向いて浅草の街中を歩く。その松子に振り回されるように困惑と心配の表情を浮かべる森野礼(堀田茜)。浅草の町を舞台に、色んな人を巻き込みながら好き勝手に突き進む松子と、そのお節介にちょっと距離を取りたいけどどこか憎めず次第に心を許していく礼をインパクト抜群に表現したビジュアルとなった。
ズーカラデルが主題歌を担当
また、ズーカラデルがドラマの主題歌を担当することが決定。曲のタイトルは「大喝采」。ドラマのために書き下ろされた新曲で、80年代ブラックミュージックの影響を感じさせる軽快なサウンドが印象的な楽曲だ。
誰もが持っている小さくて繊細な日々のストーリーに優しく寄り添ってくれる人生の応援歌のような歌詞は、時代の流れや人との関わりの中でつまずきながらも新しい価値観にアップデートしようと頑張る「浅草ラスボスおばあちゃん」の登場人物たちの生き方にも繋がっていて、聴いた後に心地よい爽快感が残る楽曲。ドラマの鵜澤龍臣プロデューサーも「歌詞も曲調もまさに梅沢さん演じる主人公の松子そのもの。曲を聞いた瞬間、年老いて世間から『終わり』を突きつけられながらも、自分の気持ちに正直に寄り沿い、前へ前へと進化を続ける松子の姿が思い浮かびました。ドラマの終盤、エンドロールと共にこの曲が流れた時、テレビの前できっと大喝采が巻き起こると信じております」と期待を寄せている。
ズーカラデル 吉田崇展 コメント
『ラスボスおばあちゃん』の登場人物たち(と、ドラマを観る我々)には、それぞれ様々な事情があります。“人それぞれの事情”は外から見づらいので、どうしても無かったことにされがち。ですが、その事情の中にはどんな名作映画にも描かれていないような繊細な心の機微があると思っています。それぞれの小さいドラマに敬意を込めて曲をつくりました。この曲が画面から聴こえてくるのが今から楽しみです。
【編集部MEMO】
梅沢富美男が演じる日向松子(ひなた まつこ)は、浅草のアパートで50年以上、ひとり暮らしをしてきた庶民派の女性。仲間の竹子、梅子とは腐れ縁だが、家族はいない。浅草には多くの人脈があり、街の裏も表もよく知るが、実は岐阜・飛騨高山の出身。20代の頃に訳あって家を出てから、浅草のアパートで暮らしてきた。アパートの住人たちは松子を温かく受け入れてくれた。家族のように醤油の貸し借りができる、長屋のような居心地の良い場所だったが、老朽化が進み取り壊しが決定。いつのまにか住人は松子だけに……。「50年以上、笑った思い出も泣いた思い出も全部ここにある」古くなり見放されたアパートと今の自分を重ね合わせ、思い出のある場所から出ていくことに抵抗していたが、高齢者の孤独死が増える社会で「最期をひとりで迎える」かもしれないことに、心の奥に孤独感も抱えている。