JR東海は9日、在来線で実際に使用していた鉄道用品をオークション形式で販売すると発表した。ECサイト「JR東海MARKET」の同社直営ショップ「JR東海鉄道倶楽部」にて、6月19日23時59分まで実施を予定している。

  • 池の浦シーサイド駅の駅名標

オークション形式による在来線鉄道用品の販売は、JR東海として初めての試みだという。参宮線の臨時駅で2020年3月に廃止された池の浦シーサイド駅の駅名標など、貴重なアイテムも販売する。池の浦シーサイド駅の駅名標は営業終了後に取り外して保管していたものであり、同駅で使用されていた駅設置の金属製掲示板と一体型の時刻表も出品される。

東海道本線と飯田線が乗り入れる豊橋駅の信号扱所に設置されていた連動図表も出品。連動図表は駅構内の信号機や転轍機(ポイント)の制御条件を図と表でまとめたもので、今年1月の連動取替工事で取り外された。

  • 池の浦シーサイド駅に掲示されていた時刻表

  • 豊橋駅の信号扱所に設置されていた連動図表

  • 武豊線半田駅旧駅舎にあった建物資産標

武豊線半田駅の高架化工事にともない、旧駅舎から取り外された建物資産標も出品。建物資産標は建物の種類や竣工年月日などを記載した標識で、構造物と一体となったもの1点とプレート単体4枚、計5点のセットとして出品された。その他、同じく半田駅旧駅舎から取り外された精算所プレートや出口プレート、在来線の現業機関で発見されたカンテラ信号灯、名松線で使用されていたと思われる閉塞用スタフキャリアが出品されている。