――役作りで意識したことはありますか?
藤原:緋山鋭介は関西弁なので、そのあたりは日常で使ってるしゃべり方でそこまで苦労しなかったんですけど、幽霊の声だけが聴こえるという特殊能力があるので、声しか聴こえない演技が難しかったです。「見える」という演技だったら、誰かがそこにいてくれることもできるんですけど、声だけとなると僕自身の演技力が問われてくるので。あと、叫ぶシーンが結構多かったので、家で練習できないんです。叫ぶと近所迷惑になっちゃうから(笑)。幽霊の声を聴いて叫んで逃げるというシーンが多かったので、そこはちょっと苦戦しましたね。
菅井:夏凜は違和感や気になる場所が色で認識できるという能力があるので、自分の中でイメージしたり監督と相談しながら、役を作っていきました。その作業がすごく楽しかったですし、実際の私とは全然違う部分が多かったので、すごくやりがいを感じました。殴ったり蹴ったり舌打ちしたりというのが私としては新しい一面で、すごく爽快だなっていう発見がありました(笑)
橋本:P.J.を演じるときは結構悩みましたね。ト書きに「半グレのリーダー」と書いてあって、「めちゃめちゃ普通の市民なんだよな、俺…」って考えちゃって。身長も別に高くないので、威圧感を出すためにちょっと別路線でいかなきゃダメだなと思ったんです。「P.J.軍団」というのがいて、演じるみんながすごく大きいんですよ。僕が一番ちっちゃい感じだったので、あえてニコニコしてみたりして怖い感じを出せたらいいなと考えるのが楽しかったです。
誰もいない部屋の中から「トン、トン」
――撮影で霊を感じる場面はありましたか?
藤原:菅井さんと2人のシーンで、誰もいない部屋からノックの音が聴こえたんです。で、それが聴こえたのが俺ら2人だけだったんです。「今聴こえたんですけど!」って言ったら、スタッフさんはそれどころじゃなさそうで、カメラマンさんも「ああ、うん…」みたいな(笑)
菅井:あれは明らかに誰もいなかったです。事前にその部屋を覗いたら中に段ボールしかなかったのに、「始まりまーす!」って声がかかったら、「トン、トン」って人がするノックの音がしました。
藤原:「ドン!」とか何かが当たった音じゃなくてね。菅井:本当にあれは鳥肌立ちました!
藤原:その後の俺らは、ビクビクしながらセリフ言ってました(笑)。全話を通してそこが一番リアリティがあると思います。
菅井:リアルホラーです(笑)
藤原:こういうストーリーだから、敏感になってたところもあると思います。
橋本:それは昼の撮影の出来事で、夕方くらいに菅井さんが撮影が終わって東京に帰る時に、この話を聞かされたんです。その後、僕らは深夜にそこで撮影しなきゃいけなかったのに!
菅井:「気をつけてねー」って言って(笑)
橋本:あれは本当に怖かったです。
――深夜の撮影ではノックの音はしなかったのですか
橋本:その時は僕らもそれどころじゃなかったので(笑)
藤原:セリフに追われてました(笑)



