ダルトン・インベストメンツの関連会社ライジング・サン・マネジメントは2日、フジ・メディア・ホールディングスの株主に宛てた書簡を公開。「野球のオールスターチームを選ぶように、最適な取締役を選んでください」と訴えた。
同社は「お願いはシンプルです」とした上で、「野球のオールスターチームを選ぶように、最適な取締役を選んでください。“会社提案か、株主提案か”ではなく、“誰がこのポジションに最適か”で選んでください。株主であるあなたがFMHの未来を託したいと思える候補者に、一票を投じてください」と呼びかけた。
さらに、「これは、単に一社のガバナンスを変えるだけの話ではありません。この一票は、FMHの未来だけでなく、日本のメディア業界、そしてコンテンツ産業全体の発展にも大きな影響を及ぼします。この歴史的な機会を通じて、株主民主主義という考え方が日本により深く根付き、日本企業全体の変革がさらに進む―私たちは、そう信じています。FMHの株主の皆様が、来る株主総会で議決権の行使を通じて行動を起こされることを期待しています」とした。
また、FMHがダルトン側と64回の「対話」を行ったと発表したことに対し、「当方が、4月16日に株主提案を提出してから5月16日のFMH取締役会に至る期間において『対話』と考えているものは、2回しか行われておりません」と反論。「これは“提案株主と密にコミュニケーションを取った”との従前のミスリーディングなコメントをさらに上書きするもので、公共の電波を使って放送事業を営み、また報道機関でもある会社としてこのような印象操作をしてよいのだろうかと大変憂慮しています」と批判した。