女優、タレント、執筆業など多岐にわたって活躍している宇垣美里。今年1月にはYouTubeチャンネルを開設し、本音トークが好評を得ている。宇垣にインタビューし、今の仕事に対する思いや自身の変化などを聞いた。
4月5日に大阪・関西万博会場内 EXPO メッセ「WASSE」で開催された「マイナビ TGC in 大阪・関西万博 2025」でウエンツ瑛士とともにMCを務めた宇垣。「エネルギーがすごくて、こちらもその熱をいただいたような感じがしました。今回はステージが低くて客席との距離が近く、皆さんのお顔がすごく見えたので、より一体感のあるTGCだったのかなと思います」と振り返る。
2019年3月末にTBSを退社し、フリーに転身してから6年。多様な活動を通じて得られる相乗効果を実感しているという。
「ラジオもテレビも書く仕事もそうですし、ドラマにも出させていただいていて、チャンネルを複数持ち続けるというのは自分にとってすごくいいことだなと常々感じています。片方で得たものをもう一方で出力することもたくさんあり、これからもいろんな方面で頑張りたいと思っています」
今年始めたYouTubeチャンネルについては「これでいいのかしらと常々わからない気持ち」と謙遜しながらも、「『見たよ』と言ってもらうことが多く、すごくうれしいです」と反響に喜び、「好きなミステリー作品や映画についてなど、好きなもののことならいくらでも話せるので、すごく贅沢だなと感じています」とやりがいを語る。
「宇垣美里 妖怪 全てエッセイに書いてやるからな女」という強烈なチャンネル名については、「好きな言葉をひたすら羅列していった結果、宇垣っぽいんじゃないという感じで決まりました。いつも嫌なことがあったら全部原稿に書いてやろうと思っているのですが、それがそのまま題名になり…。『妖怪』、『女』というのは、なんとなく語呂がいいかなと。そういうノリでした」と笑顔で説明した。
嫌なことが起きても「ネタにできる」とプラスに捉える力は学生時代から持っていたという。
「『これ女子会のネタになる!』『ネタ提供してくれてありがとう!』って思います(笑)。それで乗り越えられたことがたくさんあり、自分の中で何でもエンタメにして誰かに話すことで消化するというのは、伝える仕事をする前から、自分のやり過ごし方の一つとして持っていたのかなと思います」
続けて、「関西人のサガなのかもしれないです」とも語る。
「『笑ってもらったからもういいや』みたいな気持ちになることは昔からありましたし、周りの人もそんな感じだったなと。友達の笑い話を聞いて、『それシビア過ぎて笑えない!』って思うこともありました(笑)」
記録することにも熱心で、自身のことを「記録魔」と表現する。
「日記も書くし、感想文を紙に書いたり、一番身近なメディアが携帯なので、携帯のメモ機能に映画の感想や気になった言葉を書いたり。忘れてしまうので思った瞬間に書いています。原稿の締め切りが迫っていて何も書くことがないときに、メモを見返してそれについて書くという、ネタ帳みたいな使い方もしています」