榊原といえば、周囲をハッピーオーラで包む温かい笑顔が魅力だが、「笑顔や健康ばかり褒められて、それしかないのかなと思うこともありました」と吐露。「でも、『明るさに励まされました』『笑顔を見てエネルギーをもらいました』という感想をいただくと、笑顔って大事なんだなと感じることができました」と自分の魅力として認めることができたという。
また、一番最初に宣材写真を撮影してくれたカメラマンに、カメラの前に立つときの心構えを教えてもらったと明かす。
「『笑って』ではなく『いろんなことを想像してそこにいてくれたらいいから』と言われて、友達と映画を見に行って面白かったな、このあと何しようかなとか考えて、自然に出てくる表情を撮ってもらって。そこからずっと、テレビに出るときでも、表情を作るのではなく、自然体の表情を出せるようになったのかなと思います」
年齢や経験を重ねていく中で、テレビなどで発言する際に「こういう意見を述べられる人間にならなきゃいけないんじゃないか」と葛藤することも。そんな榊原を救ってくれたのが、夫・渡辺徹さんだったという。
「年齢や立ち位置を踏まえると、私はこれくらいのことを言えないといけないのではないかと、しっかり考えていこうと思ったときがあったのですが、高望みして空振りしてしまうことが多々あって、よく落ち込んでいたんです。そんなときに、主人が『お前は勢いでいけ!』『勢いでいっていいんだ!』と言ってくれて、このままでいいんだと思って安心しましたし、すごく救われました」
また、物事をポジティブに捉えるプラス思考も徹さんから教えてもらったという。
「私はネガティブ派で、起きた出来事に対して反省が多く、『あのときああすればよかったのにどうしてできなかったんだろう』と後悔したり、失敗を恐れたりしていて。それを主人に指摘され、『失敗して気づけてよかった』『次はこうしよう』という風に捉え方を変えたら全然違うと。アドバイスのおかげでプラスに捉えられるようになり、主人から教えてもらった大きな財産だと思っています」