女優の今田美桜が主演を務める連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、朝田家の三女・メイコを原菜乃華が好演している。天真爛漫で歌うことが大好きというメイコの歌唱シーンも登場し、その歌声に「素敵」「癒される」などと反響を呼んだが、メイコ役に原が決定してから歌が好きという設定になったという。制作統括の倉崎憲氏に、原の起用理由とともに、メイコのキャラ設定について話を聞いた。

連続テレビ小説『あんぱん』朝田メイコ役の原菜乃華

連続テレビ小説『あんぱん』朝田メイコ役の原菜乃華

112作目の朝ドラとなる『あんぱん』は、アンパンマンを生み出したやなせたかしさんと妻・暢さん夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。小松暢さんがモデルのヒロイン・朝田のぶ役を今田美桜、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩を北村匠海が演じ、脚本は中園ミホ氏が手掛けている。

8日放送の第29回では、豪(細田佳央太)の壮行会でのぶ(今田)、蘭子(河合優実)、メイコ(原菜乃華)の3姉妹がよさこい節を歌うシーンが描かれた。13日放送の第32回では、メイコがアンパンを売りながら陽気に歌い、さらに海辺で健太郎(高橋文哉)のギターに合わせてメイコが「椰子の実」を歌って嵩(北村匠海)と健太郎も歌唱。健太郎が「メイコさんの歌声は素敵やね~」と褒めると、メイコは照れた。

SNSでは「メイコちゃん歌上手いなあ。素敵やった」「あんぱんの歌を歌うメイコちゃんかわいい」「メイコ、可愛い声で歌も上手いねぇ…癒される」「メイコちゃん歌うまい!声キレイ」「歌上手すぎ!」「優しくて可愛い歌声」などと絶賛の声が上がっている。

天真爛漫で明るいメイコにぴったり 制作統括が明かす起用理由

原はヒロインオーディションに参加しており、倉崎氏は「グループオーディションでの自己紹介のときに、周りの人になんて言われるかという質問に対して、『サムライです』と答えて、理由を聞いたら『ストイックなんだと思います』と言っていて、面白い子だなと思いました」とオーディション時のエピソードを披露。

「いわゆるザ・朝ドラヒロインみたいな、明るくて天真爛漫という観点でいうと、原菜乃華さんは圧倒的。朝ドラにおいては、こういう人を世の中の人は見たいんじゃないかなと思いました」と述べ、「その場も明るくなりますし、芝居も達者で。メイコの天真爛漫で明るくてみんなに愛されるようなキャラクターにぴったりだなと思ってオファーしました」と起用理由を明かした。

『【推しの子】』でも美しい歌声を披露していた原。メイコ役に原が決定したことから、歌が好きというキャラに膨らませたそうで、倉崎氏は「NHKの別番組で収録に来られていた時に、楽屋に挨拶に行ったら歌やダンスの練習をされていて。原さん自身も歌が好きというのは聞いていたので、中園さんたちとも話をして、なるべく歌唱シーンを入れられたらいいよねということで、歌うキャラにしました」と説明する。

そして、原の歌唱について「素晴らしいです」と絶賛。「歌もうまいし、聴いていて歌いっぷりも含めて心地いいです。壮行会のシーンでも誰よりも堂々と歌っていて。メイコは本当に裏表がない気持ちいい子なんだろうなと思いますし、歌が本当に好きだというのが歌にも出ているなと感じます」と語っていた。

(C)NHK