※後編では、No.20(第20問)以降を掲載しています。No.19(第19問)以前をお読みになりたい方は、前編をご購入ください。
はしがき
現在、プロアマ問わず最もホットな戦法のひとつが三間飛車です。駒組みがわかりやすく、玉が堅いという振り飛車の長所を持ちながら、自ら動いていけるというアグレッシブさが最大の魅力です。
本付録では、三間飛車の基本的な指し方を説明しました。実戦に現れやすい対急戦、対左美濃、対穴熊、対右四間から代表的な変化が中心です。これから三間飛車を指してみたいという方への入門書であると同時に、現在三間飛車を指している方の復習、また対三間飛車に悩まされている人にもおススメの一冊です。
棋力向上委員会【執筆協力】所司和晴
対急戦……No.1~No.19
対左美濃……No.20~No.25
対居飛車穴熊……No.26~No.34
対右四間飛車……No.35~No.39
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No.20
●ヒント●
後手が左美濃に組む指し方です。居飛車は次に△8六歩▲同歩△同角▲8八飛△8五歩という順を見せるとともに、四枚美濃も目指しています。先手は▲5七銀型を生かして戦いたいです。(3手)
第20問解答
▲4五歩△3三銀引▲4六銀(解答図)
問題図で▲8八飛は利かされでさばきにくくなります。後手は△3三銀引から△4四歩~△4三金と組んだあと△7二飛と動く筋もあり、先手作戦負けになります。
▲6五歩と積極的に角道を通す手はありますが△7三桂▲6八飛△3三銀引でいま一つです。四間飛車と違い▲6八飛の手が必要な点に不満があります。
▲4五歩が正解です。後手の△4三金型の四枚美濃を防ぎます。△4五同銀は▲3七桂で銀が死ぬので△3三銀引はこの一手です。そして解答図の▲4六銀が好形です。次は▲5五歩△同歩▲6五歩で▲5五角を見せます。
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