女優の宮崎あおいが、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、20日に放送される『あの日 僕を捨てた父は3 ~ようやく家族になれたのに~』。ゲーム芸人・フジタと、彼が憎み続けた父の姿を追ったシリーズの最新作だ。
今回は、フジタにとって新たな家族をめぐる日々も描かれるが、そこでも苦労の絶えない彼の姿に、見守り続けてきた宮崎は「本当に幸せになってほしいです」と願う――。
(注)…宮崎の「崎」は正しくは「立つ崎」
子どもを授かり結婚も…妻と生じた心の距離
アパートの一室で大量のゲームソフトと暮らすゲーム芸人・フジタ(47)。小学校入学直前、母親が急死し、父と2人で暮らすことになったが、父はフジタの同級生の母親と恋仲になってしまい、家に帰ってこなくなった。こうして小学2年生で始まった独り暮らしだが、そのつらさと寂しさを紛らすために、来る日も来る日もゲームに没頭した。
それから35年。フジタは、かつて自分を捨てた父親と同居することに。長年、憎み続けた父と再会した時、すでに父は認知症を患っていた。幼少時代に過ごせなかった“親子の時間”を取り戻したいと思い始めたフジタは、父とぶつかり合いながらも、初めて父のことを知る。そして幼い頃の自分との写真をずっと財布の中に入れていたことを知り「自分も家族を持ちたい」と願うようになる。
44歳にして婚活を始め、マッチングアプリで知り合った恋人との間に待望の赤ちゃんを授かったフジタは、結婚を決意。“新しい家族”との生活に、これまでの人生にない幸せを感じていたが、妻との心の距離は離れていくばかりで…。
収録後の第一声「幸せになってほしいなあ…」
ナレーション収録を終え、第一声で「幸せになってほしいなあ…」とつぶやいた宮崎。「幸せの形は人それぞれですが、新しい命も誕生しているので、その命が一番幸せになるのはどのような道なのか。フジタさんはとても優しい方だと思いますし、奥様にもいろんな思いがあると思いますが、夫婦で力を合わせられたらいいんですよね…」と関係修復を願うが、一筋縄にはいかない問題であることも理解する。
「フジタさんの抱えているものが重すぎて、優しすぎるということもあると思います。自分の家庭を築く中で、その優しさゆえに上手くいかなかったり、相手に合わせるだけが優しさではないということもあるでしょうし…。もう“がんばれー!!”って、テレビの前で応援したくなりますね」