視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(3月31日~4月6日)を発表した。

  • 『あんぱん』主演の今田美桜 (C)NHK

    『あんぱん』主演の今田美桜 (C)NHK

『対岸の家事』共感を呼び高注目度

4月のテレビ新番組シーズンが開幕し、注目度ランキングでは新番組の健闘が際立った。中でも最も注目を集めたのは、今田美桜主演のNHK連続テレビ小説『あんぱん』。アンパンマンの作者・やなせたかしさんとその妻・小松暢さんをモデルにした本作は、個人全体で68.4%という高い注目度を記録した。

土曜日に放送されたダイジェスト版もコア視聴層で1位(66.8%)、個人全体でもトップ10入りと、週を通じて幅広い層の関心を集めた。

民放では、多部未華子主演のTBS火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』が個人全体で3位(63.8%)にランクイン。専業主婦が家事を通して人生を切り開いていく姿が共感を呼んでいる。

また、日本テレビではSixTONESの初冠レギュラー番組『Golden SixTONES』が4月6日にスタート。3月で終了した『行列のできる相談所』の後継として、日曜よる9時枠が23年ぶりに刷新された。コア視聴層で5位(62.5%)、個人全体でも10位(61.7%)と、新番組としては上々の滑り出しを見せている。

一方で、『マツコの知らない世界』(TBS)、『帰れマンデーpresents全国大衆食堂グランプリ』『アメトーーク!』(テレビ朝日)など、定番の長寿番組も引き続き堅調。新旧の番組がバランスよくランクインする週となった。

  • コア視聴層ランキング

  • 個人全体ランキング

一ノ瀬ワタルの『人生最高レストラン』に反響

コア視聴層で2位(63.9%)を獲得した、TBS『人生最高レストラン』。今回のゲスト・一ノ瀬ワタルは、Netflixドラマ『サンクチュアリ-聖域-』で世界的ブレイクを果たした俳優だ。キックボクサーから俳優へと転身した波乱万丈の人生と大相撲ドラマの撮影秘話が視聴者の注目を集めた。

番組では、相撲ドラマのオーディションで四股を500回踏むという離れ技で主演を射止めたエピソードが明かされ、「力士でもこんなにやりませんよ」と周囲を驚かせたことが語られた。さらに撮影に向け、88kgから133kgまで増量した驚異的な肉体改造も告白。その徹底した役作りに、MCの加藤浩次さんも驚がくしていた。

また、一ノ瀬の人生を変えた3つの料理も紹介。キックボクサー時代にタイで「極限状態で味わった! タイ料理」、相撲ドラマ撮影中の「人生が激変! ちゃんこ鍋」など、転機に関わる食の思い出を熱く語った。

特に「夢へのスタート地点で食べた!!牛丼」を「人生最高の一品」として挙げた場面では、上京したての決意とともに味わった一杯の思い出に視聴者も共感。SNSでは「笑えて泣けて感動もあって録画しとけば良かった」「優しい一ノ瀬さんに癒されたぁ」といった反響が相次いだ。