女優の高石あかりが主演を務める2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』は、3月25日にNHK大阪放送局スタジオでクランクインし、主人公・松野トキ役の高石は4月2日に京都市内ロケでクランクイン。現在は、父・司之介役の岡部たかし、母・フミ役の池脇千鶴、祖父・勘右衛門役の小日向文世らと順調に撮影しているという。このたび制作統括の橋爪國臣氏が取材に応じ、現場の様子を語った。
113作目の朝ドラとなる『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデルの物語。外国人の夫・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語を届ける。小泉セツがモデルのヒロイン・松野トキを高石あかり、小泉八雲がモデルの夫・ヘブンをトミー・バストウが演じ、脚本はふじきみつ彦氏が手掛ける。
橋爪氏は、家族キャストについて「本当の家族のよう」だと言い、「どうやってこの家族を作っていくんだろうというところが探り探りになるだろうなと思っていたら、あなたたちずっと前から一緒にいたんですかっていうぐらい、すごく芝居もいいし、前室とかでの話も、初めましてじゃないですよねというぐらい盛り上がっていて。初めましての方が多いらしいですが、前から知っているみたいに楽しそうに話しているというのがとても印象的でした」と現場の様子を明かす。
池脇はヒロインを務めた2001年の『ほんまもん』以来、24年ぶりの朝ドラ出演となるが、橋爪氏は「池脇さんが本当に素晴らしい」と絶賛。「この家族は、小日向さんがいつものように楽しくやってくれていて、岡部さんは岡部さんらしく変なお父ちゃんで、トキちゃん(高石)はトキちゃんで自由にしていて、そこにちゃんとくさびを打つんだけど、重くなりすぎず明るく家族を支えるみたいなアンカーを池脇さんが担ってくれていて、それぞれがそれぞれの方向を向いてお芝居しているのを、バラバラにならずにまとめる芝居をしっかりしてくれています」と語る。
そして、「池脇さんともお話しましたが、すごく難しいとおっしゃっていて、みんながそれぞれやっている中で、自分がどう演じるときちんとまとまって、自分もしっかり出せて、この家族が家族らしく見えるかというちょうどいい塩梅を毎シーン考えてやってくださっていて、おかげで本当に素晴らしいシーンになっていると思います」と池脇とのやりとりも紹介。高石と池脇の親子感についても「似ているところもあるし、似ていないところもあると思いますが、ちゃんとこの親から生まれてきたんだろうなと、親子関係は説得力があるなという気がしています」と太鼓判を押す。
キャスト陣のコメントも到着。池脇は「無事クランクインして、緊張しながらフミを生きています。夫役の岡部さん、お義父様役の小日向さん、 トキの子供時代を演じる美晴ちゃん。松野家のみんなに支えられながら、笑って楽しく撮影しております。ここから先はヒロインの高石あかりちゃんに頼りながら、精一杯笑って生きていきます。どうでしょう。今のところクスクス出来る場面なので、このままあまり深刻にならずに優しい物語であると良いのですが。。。わたしも大して先も知らずワクワクしております。みなさん、温かい目でついてきて応援してください!」と話している。
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