――共演してみてお互いの印象は?
浅香:みんな本当に真面目!(笑)
朝倉:確かにみんな真面目で優しいです。
浅香:大河は撮影中、肌を露出する入浴シーンもあって、そのためなのか現場で全然ご飯を食べていなかったよね。
鈴木:特にそういう意識をしていたわけではないのですが、撮影前ってあまり食べられないんですよね。撮影に集中してしまっている感じで、食欲に頭が向かないというか。
浅香:でも、撮影でホテルに泊まっていたとき、かなりコンビニで食料を買っていたよね?(笑)
鈴木:撮影が終わるとお腹がすくんです(笑)
浅香:朝倉さんも真面目だよね。雨が降っていなくてもちゃんと折り畳み傘を持ってきて。そういうきっちりしている印象です。
朝倉:忘れ物するのが嫌なので、とにかくルーティンをしっかりしたいんです。拓三のこだわりシーンが出てくるたびに「これ、私だ」と思っていました。
浅香:結構ハードな撮影の時、みんなホテルに泊まりの予定にしていたのですが、浅倉さんは「帰る」って言っていたよね。「なんで?」と聞いたら「家で美容のルーティンがあるので」って。
朝倉:「睡眠時間を削ってでも、絶対家に帰ってルーティンをやりたいんです」と言ったら、2人にドン引きされました(笑)
――それぞれ欠損のあるキャラクターを演じました。作品には、欠損があるからこそ、それを補える相手として関係が深まることもあるというテーマも内在しています。3人にとって人間関係を築くうえで意識されていることはありますか?
浅香:僕自身、基本的に欠けまくっている人間なので、その部分を含めて愛してもらえるというのは感謝しかないです。そういう人たちのおかげで浅香航大がいるという感じなので。
鈴木:僕は思ったことがあったらしっかり言える関係性でありたいなと思います。自分のダメなところもちゃんと指摘してほしい。
朝倉:私は10代のときは、友達をいっぱい作りたいなと思っていて、自分を自分以上に見せたりしていたのですが、20代に入ってからは、ボケボケの自分でいいやと思うようになったんです。いい関係を作るためには、どれだけ飾らずに自分の素を出せるのかが大切なのかなと思うようになってきました。