――「三人夫婦」。実際にこのシチュエーションはありですか?
朝倉:私はありかなと思いました。台本をいただいたときはタイトルにびっくりしたのですが、3人ってちょうどいいというか、一対一の構図に、もう一つ視点が入ることによって、中立的な結論が導き出せるのかなと。やっていてすごくいいのかも……と感じました。
浅香:難しい質問ですよね。ドラマのなかでは、この3人だからこそ! という部分もありますからね。向き合う人数が増えるぶん、ハードルは高いと思います。人次第という結論になってしまうのかな。
鈴木:夫婦は2人だと決まっているところに「絶対そうであるべきなのか?」と疑問を投げかけるお話でもありますよね。多様性の時代のなか、こういう形もありなのかな……という思いはありました。ただ個人的にははっきりと肯定、否定はできないというか。やっぱり難しいのかという思いもありますし。
――難しい質問で恐縮です。では結婚観みたいなものはこの作品を通して変化した部分はありましたか?
朝倉:これまで結婚というと、相手の親戚などともコミュニケーションをしっかりとる必要があるので、ちょっと煩わしいものなのかなという意識があったんです。でも今回「三人夫婦」という作品を経験したことで、さらに向き合う人たちも増えたわけなんですよね。登場人物のキャラクターが魅力的だったということもあるのですが、煩わしいと思っていたことが「そうでもないのかも」と感じたんです。その意味で、少し視野が広がった気がします。
鈴木:僕はこれまで、あまり結婚ということを考えたことがなったんです。家族という意味では、グループのメンバーは家族に近い存在なんですよね。いま僕らは夢に向かって頑張っている途中なので、お互いに高め合っていける存在ってとても心強く感じるんです。結婚というのも、そういうことなのかなと。互いが得意ではないところを補って、高め合っていける……そんな存在がいいのかなと、この作品を通じて考えるようになりました。
浅香:僕は若いときから結婚願望はあったんですよね。そのなかで、社会の常識にとらわれず、自分で幸せを手に入れることを大切にしています。今回この作品に携わったことで、よりその思いが強くなったというか、勇気をもらえた気がします。人と接することで、豊かになれるんだなと改めて実感しました。
【浅香】ヘアメイク:三宅茜 【朝倉】スタイリスト:伊藤彩香 ヘアメイク:野中真紀子(eclat) 【鈴木】スタイリスト:山本隆司(style3) ヘアメイク:大森創太(IKEDAYA TOKYO)