JR北海道は1日、「令和7年度事業計画」について発表した。この中で、札幌~旭川間の特急「ライラック」「カムイ」、札幌~網走間の特急「オホーツク」、札幌・旭川~稚内間の特急「宗谷」「サロベツ」の全車指定席化を実施すると明らかにしている。
同社は2024年3月のダイヤ改正で、函館~札幌間の特急「北斗」、室蘭~札幌間の特急「すずらん」、札幌~帯広・釧路間の特急「おおぞら」「とかち」を全車指定席化。収益の最大化に向けたイールドマネジメントシステムを導入した。2025年3月のダイヤ改正で、特急「北斗」「おおぞら」の一部列車を対象に、停車駅見直し等による速達化も実施している。
旭川・北見・網走・稚内方面へ運転される特急列車のうち、旭川~網走間の「大雪」は2025年3月のダイヤ改正で快速列車化(特別快速として運転)。利便性を向上させることで利用の拡大につなげるとのこと。現在、自由席を設定している特急「カムイ」「ライラック」「オホーツク」「宗谷」「サロベツ」については、収益拡大に向けた取組みとして、2025年度内に需要変動に合わせ価格設定を行う在来線イールドマネジメントシステム効果を最大化させるべく、全車指定席化を実施することとなった。
なお、JR北海道の電化区間で特急列車に使用される789系など、車両故障対策として重要機器取替を推進するという。札幌圏・新千歳空港アクセス輸送で活躍する733系も新製して老朽取替を行い、快速「エアポート」において今後の需要拡大を見込んだ輸送力強化策も検討・推進。利便性向上による鉄道利用の拡大を図るとしている。