連続テレビ小説『おむすび』で橋本環奈扮する主人公・米田結の夫・翔也を演じた佐野勇斗にインタビュー。本作出演が自身にとってどんな経験になったのか、そして、翔也を演じて芽生えた思いを聞いた。

  • 佐野勇斗

    佐野勇斗 撮影:蔦野裕

連続テレビ小説(朝ドラ)第111作となる『おむすび』は、主人公・米田結(橋本環奈)がギャル文化と出会い、やがて栄養士として、“縁・人・未来”と大切なものを次々と結んでいく物語。佐野が演じた翔也は、ケガでプロ野球選手の夢を諦めることになり、星河電器の総務部で勤務した後、結の父・聖人(北村有起哉)の店「ヘアサロンヨネダ」で理容師見習いとして働き始め、聖人と愛子(麻生久美子)が糸島に移住してからはお店を任されることに。

――朝ドラ初出演となりましたが、『おむすび』出演はご自身にとってどんな経験になりましたか?

朝ドラは僕自身の夢でもありましたし、祖父母など家族の夢も背負っていたので、僕の中ですごく大きなものになりました。

――ご両親や祖父母さんからどんな言葉をかけてもらいましたか?

出演が決まったときは「よかったね」と言ってもらえましたし、放送中も「毎日楽しみに見ているよ」とメッセージをもらっていました。

――視聴者の方からの反響も大きかったと思いますが、いかがでしょうか。

年配のスタッフさんから「見てるよ」と言ってもらえて、今までそういうことはなかったのでうれしかったです。

――1人の人生を長く演じて芽生えた思いなどありましたら教えてください。

人生について考えたというか、高校生から26歳まではつい最近のことですし、そこから35歳まで演じたのですが、今後の自分に起こり得ることなんだろうなと思って、いろいろ考える機会になりました。

――父親役はいかがでしたか?

初めての経験だったので、わからない感情というか、どういう表情や接し方をするのがリアルなんだろうと考えるのは難しかったですし、ちゃんと父親に見えているのかなというのは心配でした。

――この作品に参加したことで、人生観や結婚観など変わったことはありますか?

変わってはないですけど、結と翔也の関係は自分の理想的な形だったので、自分も将来こういう夫婦になれたらいいなというのは改めて思いました。

――どんなところが理想的だなと感じましたか?

お互い家事を分担したり、夫婦で話し合う時間をちゃんと設けて、悩みを聞いて、お互いの目標に向かって背中を押してあげるというのは、すごく素敵だなと。僕も、この人と人生を歩むと決めたら最後まで寄り添いたいので、理想だなと思いました。