フジテレビ系ドラマ『119エマージェンシーコール』(毎週月曜21:00~)の第5話が17日に放送。劇中で描かれたインフルエンサーからの迷惑コールや、悪質な人物からのイタズラコールなどに、SNSでは怒りの声が上がった。

  • 清野菜名

横浜市消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員たちのリアルを描く同ドラマ。

今回は、兼下睦夫(瀬戸康史)が救急車を向かわせたことを後悔するような通報を受けたと語り、与呉心之介(一ノ瀬颯)もSNSでは救急車を必要なく出場させ、揶揄するような投稿も多いと話す。そんな管制員たちを、高千穂一葉(中村ゆり)は「100回出場させて100回無駄だったとしても、101回目も出場させるしかない」と諭すシーンが放送された。

そんな中、迷惑コールからSNSで炎上騒動に発展したり、男性から通報のあった女性宅に要救助者の姿がなかったりと虚偽の通報が続く。特に、手違いで救急車を後回しにされたインフルエンサーの腹いせ行為がバズることになり、謝罪会見にまで。「このYouTuberムカつく」「痛風インフルエンサー、イライラする」など、視聴者の憤りが散見された。

「119の適切利用」を全面に主張する内容だったが、面白おかしく相手を陥れようとするインフルエンサーによる投稿が、事態を謝罪会見にまで発展させるおそろしさ、またそうした中でも職員が日々、命を守るために働き続ける姿が映し出され、世間の炎上の憶測と現実や真実との乖離も目立つ回だった。

そうしたテーマについても、SNS上では「最近特に虚偽通報増えてるらしいね」「このドラマ、為にもなるし、役者の演技が素晴らしい」などの声があり、俳優がうまく内容が伝わるよう表現していること、またスタッフ陣の取材などが功を奏しているように感じた。

第5話は、TVerとFODで見逃し配信。FODでは全話配信されている。

【編集部MEMO】
『119エマージェンシーコール』第6話あらすじ
5年前、粕原雪(清野菜名)は姉の小夏(蓮佛美沙子)に消防士の採用試験を受けて指令管制員を目指すことを話した。幼い頃に実家が火事になった際、通報を受けてくれた管制員にあこがれていたと続ける雪だが、話を聞いていた小夏の様子がおかしく…。
定期的に部署や業務を異動するジョブ・ローテーションで、与呉心之介(一ノ瀬颯)と同期の上杉昴(酒井大成)が司令課に来ることに。高千穂一葉(中村ゆり)は教育係として箕輪健介(前原滉)をつける。司令台についた上杉は、天ぷら火災の通報を見事にこなす。上杉の対応に感心する雪に、兼下睦夫(瀬戸康史)は「あれ見てそう思った?お前もまだまだだな」と告げる。雪には兼下の真意が分からず…。
そんな折、上杉は消防マニアからの通報を自ら切ってしまう。毎日のように不要な通報を受けるという箕輪に、上杉は「気楽でいいですね」と返す。新島紗良(見上愛)が受けた頻回要請者へ救急車を出場させる対応にも上杉は疑問を持つ。そんな時、雪は女子高生からの救急車要請を受けた。通話を聞いていた兼下は、ある危機的状況に気付き…。

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