ニューオでは13歳〜73歳までの男女969名に対し、投資をやらない理由と投資に求める要素に関する調査を行った。
投資を行わない理由「知識の無さ」が40%次いで「資金がない」が33%
投資経験の有無について「経験がある」と答えたのは68%、「経験が無い」と答えたのは32%。
「経験が無い」と答えた32%のうちの7割位上が、投資を行っていない要因として「知識の無さ」と「資金のなさ」を挙げる結果となった。
年収別に見た際に「資金のなさ」を理由として挙げた人の割合がもっとも多かったのは100万円〜200万円と、700万円〜800万円でどちらも40%程度だった。
その他の層でも25%〜35%程度を推移し、実際の所得には比例していないことがわかった。
年齢ごとの「知識の無さ」を理由にあげた人の割合をみると20代、30代が3割程に対し、30代〜60代では4割以上を占め、意外にも中高年層のほうが知識を理由として挙げる割合が多い。
投資について学ぶ機会が少なく、専門知識や元手を必要とするイメージがネックになっているとみられる。
また、投資運用に必要な資金の認識についても人によりばらつきがあるようだ。
投資経験者に聞いた、経験のある投資「NISA/iDeCo」「株」が7割以上
投資経験のある層に聞いた経験のある投資種別については、少額非課税で運用でき、政府も推奨するNISAやiDeCoが41%と人気を占める結果となった。
理由としては「リスクが低い」「少額で始められる」「銀行に預けても金利が低いため将来の資金形成のために行っている」といった声が多く挙がった。
長期運用・リスク分散で手堅い投資が人気の一方で、金利上昇や運営・修繕費用などのリスクを伴う、ワンルームやボロ戸建てなどの不動産投資は全体の1%程度に留まった。
日本と欧米の投資に対する意識の違い
下記の表を見て分かる通り、日本と欧米での投資の意識にはかなりの差がある。
日本は現金や預金の割合が高いことに対し、欧米では株式や債券などに投資をする割合が非常に高いことが分かる。
実際にOECD(経済協力開発機構)のデータによると、日本と米国の平均年収の推移は、
・日本:ほぼ横ばい(0.4%上昇)
・米国:約25%上昇
※2000年から2020年の20年間
となっており、国民性や経済状況などはあるが、投資による恩恵の大きさは数字でも分かるものとなっている。
理想は ”専門知識不要、少額でリスクの少ない投資”
「どのような投資があればやってみたいか」という質問に対しては「少額で始められる」が29%「リスクが少ない」が25%と全体の半数以上を占める結果となった。
次いで「利回りが大きい」(15%)「税金がかからない、節税になる」(15%)「手間がかからない」(8%)「収益構造がわかりやすい」(6%)という結果に続いている。
やはり投資には収益性の大きさよりも、リスクを抑えて安定的に運用できるという点を求める声が多いことが分かる。
まとめ~投資に求めるのは少額、低リスク~
今回の調査では投資に求める要素として、過半数の人が「少額」「低リスク」を挙げていることがわかった。
NISAやiDeCoなど安定的な投資に人気が集まるものの、投資を行わない層にとっては、投資についての知識の無さが障壁になっている。
今まで投資を行っていない潜在層の獲得には、株式や金融の専門知識を必要とせず、少額でスタートできるという要素が必要になる、とレポートを結んでいる。
■調査概要
調査期間
2024年6月17日〜2024年7月17日
調査機関(調査主体)
調査委託先:ヴィアゲート
調査対象
全国13歳~73歳の男女
有効回答数(サンプル数)
969名
調査方法(集計方法、算出方法
インターネット調査