フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では東京・下北沢で古着店を営む若者たちを追った『ボクと古着と下北沢~夢と現実のヴィンテージ~ 前編』を、16日に放送する。

  • 宝さん(左)と登生さん

下北沢には今、「古着」を売ることで「夢」を追う若者たちが集っている。まるで“ゴールドラッシュ”さながらで下北沢の古着店は5年で倍増。今や200軒がひしめき合い、古着をめぐって激しい生き残り競争が繰り広げられている。

「下北沢で古着店をやるのは子どもの頃からの夢だった」と語るのは、雑居ビルの3階で店を経営する北海道出身の宝さん(34)。誰よりも古着愛が強く、店にはこだわりのヴィンテージTシャツをそろえるが、通帳残高はわずか9万円。「経営はギリギリ。毎日が勝負」と質素な暮らしを続けながら店を維持している。

そんな宝さんと一緒に夢を追う“相棒”が、沖縄出身の登生(とうい)さん(27)。宝さんが経営するもう一つの小さな店を任される。結婚して家庭を持つ彼は「大好きな古着で成功したい」と語るも、売り上げが伸びず月の収入は10万円ほどだ。

宮城県出身のあいりさんは、20歳の女子大学生。夢は「経営者になり、金持ちになること」。古着店は、そのための資金を稼ぐ手段だと言い切る。

下北沢の若手経営者の中で今、最も勢いがあるのが、埼玉県出身のヨウさん(23)。古着の世界で身を立てるため、大学を中退してこの世界に飛び込んだ。下北沢と高円寺に店を構え、高額な商品も次々と売っていく。

「古着」に自らの夢を追い求め、人生を掛けた大勝負に出る若者たち。下北沢の町で心揺れる彼らの奮闘を、剛力彩芽のナレーションで見つめていく。

  • あいりさん

(C)フジテレビ