フジテレビをめぐる一連の報道を受け、系列のFNS各局が相次いで声明を発表している。
各局では「フジテレビ系列局の一員として、視聴者の皆様、取引先をはじめ多くの皆様に、多大なるご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」(北海道文化放送)と謝罪。
今回の件を受けて社内調査を行った北海道文化放送では「アナウンス部の社員らに聞き取り調査をしておりますが、現時点では問題はございませんでした」と報告し、テレビ宮崎は「改めて社員・スタッフへのアンケート調査を行っており、情報共有の徹底とコンプライアンス体制の強化につとめてまいります」、テレビ静岡は「全社員を対象にした匿名による『社内アンケート調査』を行い、一層の環境整備に取り組んでまいります」とした。
CMの差し替えが系列局にも及ぶなど、ブランドイメージや営業面での影響も出てきているが、鹿児島テレビでは「このような状況下でも、視聴者やクライアントの皆様方から励ましのお言葉をいただいており、社員一同頭が下がる思いでいっぱいです」と感謝を伝えた。
公式ホームページで声明を発表している各局のコメント全文は、以下の通り。
■北海道文化放送
この度の一連の報道に関し、フジテレビ系列局の一員として、視聴者の皆様、取引先をはじめ多くの皆様に、多大なるご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。フジテレビに対しましては、第三者調査委員会を通じた迅速な事態の解明を強く要請しているところでございます。
当社は、フジテレビ系列局ではありますが、あくまでも別法人のローカル局であり、独自の編成により、自社制作番組等を通じて地域社会への貢献に努めております。
コンプライアンス遵守はもとより、社員一人ひとりが高い倫理観と責任感を持って放送業務に携わることで、視聴者の皆様からの信頼獲得と維持に努力しているところです。
今回の事態を真摯に受け止め、当社におきましてもコンプライアンス上の問題点がなかったかどうか、アナウンス部の社員らに聞き取り調査をしておりますが、現時点では問題はございませんでした。今後も改めてコンプライアンス体制の強化を図り、透明性の高い企業運営に努めるとともに、「すべては北海道のために」という当社の企業理念に基づき、より一層、良質な番組制作と地域情報の発信に尽力してまいります。
■テレビ静岡
テレビ静岡はあらゆる人権侵害、ハラスメントは決して許されないとの姿勢で「テレビ静岡倫理行動指針」に沿って事業活動に取り組んでおります。また、今回のフジテレビの一連の報道を受けて社内において全社員を対象にした匿名による「社内アンケート調査」を行い、一層の環境整備に取り組んでまいります。
■テレビ宮崎
今回のフジテレビ・中居氏対応問題につきまして、系列局として視聴者をはじめ関係各所にご心配をおかけしていることに対し深くお詫び申し上げます。
UMK(テレビ宮崎)では以前よりハラスメント教育や相談窓口設置を積極的に行い、社員・スタッフの働きやすい環境づくりに専心してまいりました。
一連の問題を受け、改めて社員・スタッフへのアンケート調査を行っており、情報共有の徹底とコンプライアンス体制の強化につとめてまいります。
今後も宮崎県エリアの情報発信者としての役割に真摯に向き合い、オリジナリティにあふれた良質なコンテンツ制作に尽力してまいります。
■鹿児島テレビ
この度のフジテレビの一連の報道に関し、系列局として、視聴者の皆様はじめ多くの皆様に、多大なるご心配をおかけしておりますことを重く受け止めております。
当社は、鹿児島テレビ放送株式会社として、フジテレビとは別法人の地方局ですが、ネットワークの一員としてフジテレビ制作の番組を中心に放送しています。「地域への貢献」を経営理念の第一に掲げ、これまでも独自の番組編成や自社番組の制作に努めてまいりました。また、報道機関としてコンプライアンス(法令遵守)はもとより、社員一人ひとりが高い倫理観と責任感を持って放送業務に携わることで、視聴者の皆様からの信頼獲得と維持に尽力しております。
今回の事態を真摯に受け止め、当社におきましては社員全員に対し、コンプライアンスや高い倫理観の維持を再度確認しました。社としても、改めてコンプライアンス体制の強化、内部統制の徹底を図ることで透明性の高い企業運営を継続し、より一層、良質な番組制作と地域情報の発信に尽くしてまいります。
このような状況下でも、視聴者やクライアントの皆様方から励ましのお言葉をいただいており、社員一同頭が下がる思いでいっぱいです。
鹿児島の今を伝え、笑顔や元気、有益な情報・イベントを鹿児島県民の皆様へ届けるために、これまで以上に努力していく所存です。