JR貨物は、2025年3月15日のダイヤ改正で要望の強い地域間の輸送力を増強し、新たな直通輸送ルートも設定して輸送サービス向上を図るとともに、大型コンテナの取扱いを拡大すると発表した。
要望の強い地域間の輸送力増強として、東京貨物ターミナル発広島貨物ターミナル行のコンテナ列車を設定し、岡山・広島方面の利便性向上を図る。東京貨物ターミナル駅19時4分発・福岡貨物ターミナル駅19時8分着で運転される列車の着駅を広島貨物ターミナル駅に変更し、ダイヤ改正後は東京貨物ターミナル駅19時4分発・広島貨物ターミナル駅14時20分着で運転。途中の川崎貨物駅、静岡貨物駅、京都貨物駅、神戸貨物ターミナル駅、姫路貨物駅、岡山貨物ターミナル駅に停車する。出荷波動に対応するため、九州行も利用可能な輸送ルートも設定するとのこと。
名古屋貨物ターミナル駅16時12分発・熊本駅10時40分着の列車は、途中の北九州貨物ターミナル駅まで輸送力を12ftコンテナ30個(+10個)に増強。新座貨物ターミナル駅10時55分発・福岡貨物ターミナル駅10時45分着の列車は、途中の西浜松駅から北九州貨物ターミナル駅まで輸送力を12ftコンテナ15個(+5個)、福岡貨物ターミナル駅まで輸送力を12ftコンテナ20個(+5個)に増強する。
広島貨物ターミナル駅14時32分発・東京貨物ターミナル駅8時16分着の列車は、横浜羽沢駅まで12ftコンテナ5個、東京貨物ターミナル駅まで12ftコンテナ15個の輸送力を新設。百済貨物ターミナル駅13時5分発・新潟貨物ターミナル駅1時26分着の列車は京都貨物駅から南福井駅まで12ftコンテナ10個、南福井駅から新潟貨物ターミナル駅まで12ftコンテナ10個の輸送力を新設する。
ダイヤ改正に合わせ、大型トラックとほぼ同じサイズでモーダルシフトのしやすい31ftコンテナや、20ftコンテナの取扱いも拡大。おもな取扱い拡大区間として、31ftコンテナは隅田川~盛岡貨物ターミナル間、隅田川~金沢貨物ターミナル間、金沢貨物ターミナル・富山貨物~福岡貨物ターミナル間、宇都宮貨物ターミナル~高松貨物ターミナル間、越谷貨物ターミナル~大竹間、20ftコンテナは釧路貨物~名古屋貨物ターミナル間、富山貨物~東水島間を挙げている。