日本テレビ系スポーツバラエティ特番『加藤浩次&中居正広の歴代日本代表286人が選ぶ この日本代表がスゴい! ベスト20』が、12月4日(19:00~)に放送。競泳日本代表の池江璃花子選手が、「スゴい日本代表」について語った。

  • 池江璃花子選手

同番組は総勢286人の歴代日本代表が、トップアスリートゆえの視点で、すごいと唸ったNo1日本代表をランキング形式で紹介。池江選手は「平昌オリンピックでの羽生結弦選手の五輪2連覇です」「羽生選手はルックスとそのジャンプの感じがなんか“氷の精”。競技に挑む姿にアスリートとして影響を与えていただきました」などと語っている。

その池江選手のインタビュー全文は、以下の通り。

――池江さんがスゴいと思う、日本代表選手はどなたですか?

平昌オリンピックで五輪2連覇を達成した羽生結弦選手です。数々のケガを乗り越えて金メダルを獲得されたっていうところが、スゴい印象に残っています。

――羽生選手を選ばれた理由は?

2018年の2月にあった平昌オリンピックの試合速報を夕方くらいに聞きました。私もちょうど試合の日で、決勝に向かうバスの中でニュースを知って「ああ、こんなにケガをしても金メダルをとって、こんなに努力をしている人がいて、ちゃんと目標や夢をかなえている人がいるのだから、私にも絶対できるはずだ!」と思って、その日の夜のレースで日本記録を出すことができたんです。そのときの気持ちっていうのは多分これからも忘れないと思いますし、アスリートとして影響を与えてもらったアスリートというのは、自分の心の中に残り続けるものなのかなと思っています。

――大会の3カ月前にケガを負って、まだ痛い状態で注射を打って出場していたんですよね。

3カ月前に大きな怪我をしたら精神的にものすごくしんどくなると思います。もしかしたらダメかもしれないという気持ちが強く出てしまうんじゃないかな。羽生さんが当時不安っていうものを抱えてらっしゃったのかはわからないですけど、それでもちゃんと勝つところがやっぱりスゴいなって思います。そもそもオリンピックを2連覇すること自体がとんでもないことなので、もう本当に尊敬の言葉しかないですね。

――池江さんは羽生さんを一言で表すならどう表現されますか?

パッと思いついたのは“氷の精”。ルックスとあの軽やかなジャンプ回転と、氷上を滑っているのに1人だけ浮いているようで。素人目で見ていてもきれいだなって思える演技をされるので、氷の上の妖精のようで…“氷の精”かな。

――あと、以前羽生選手と対談されてますけれども、印象はいかがでしたか?

テレビで見ている感じと変わらなくて。もう本当に羽生結弦さんは羽生結弦さんで、それ以外の言葉が見つかりませんでした。オーラを感じました。恐る恐るというか、私がしゃべっていて大丈夫かなと恐縮しちゃうというか、もうとにかくずっと緊張していました。

――他に女性アスリートの方とかで、スゴいなって思う方いらっしゃいますか?

レスリングの吉田沙保里選手です。どういうこと?って思うくらい世界大会16連覇の戦績がスゴすぎて。天才が努力したらそうなるのかもしれませんが、相手もめちゃくちゃ対策してくるじゃないですか。自分のいる世界からは想像ができないです。

SNSなどで吉田沙保里さんのことを拝見していると、競技引退後に顔つきや表情が大きく変わられたなと感じています。競技から離れるとそうなのかもしれなせん。私も病気前は顔が怖いと言われることもあったのですが、練習を再開したら顔が優しくなったねって声かけされるようになって。逆に今の私はもうちょっと勝負師の顔をしないといけないのかなとも思います。自然にそうなっていくものかもしれませんが。力強い眼や表情から「この選手には絶対負けない」っていう強い意志を感じさせるオーラをまとっていた印象があります。

羽生さんも吉田さんも、何て言ったらいいのかわからないですね。スゴいの一言では表現しきれないくらい、本当にスゴい選手だなと思います。