日本テレビホールディングス(日テレHD)は29日、札幌テレビ、中京テレビ、読売テレビ、福岡放送の日テレ系列4局を、来年4月1日付で経営統合すると発表した。日テレHDが20%以上出資する持株会社「読売中京FSホールディングス」(FYCS)を設立し、同社が4局の完全親会社となる。

  • 日本テレビ本社=東京・汐留

日テレと系列4ブロック(北海道東北、中部、近畿中四国、九州)の基幹局である4局は、国内人口の減少やメディアの多様化などに対応するための成長戦略の策定を進めてきたが、今回の経営統合について、「新たな協力体制を構築して経営基盤を安定させ、将来にわたり良質な情報や豊かな娯楽を安定的に視聴者の皆様に提供し、地域社会に貢献するという社会的責務を果たしていく決断をしました」としている。

FYCS社の会長には中京テレビ会長で日テレ出身の丸山公夫氏が、社長には石澤顕日テレHD社長が就任。また来年1月1日付で、石澤氏は日テレHDと日テレの社長を辞任して日テレHDの取締役副会長(非常勤)に就任。日テレ社長には、福田博之副社長が昇格する。