モビリティプラットフォーム事業者協議会は、新経済連盟と共同で実施した「移動実態に関するアンケート調査」の結果を2024年10月15日に発表した。調査は、2024年8月2日〜9月10日の期間、4つのアンケートをインターネットにて実施したもの。
青森県、群馬県、石川県、京都市、広島市、徳島県、宮崎県、沖縄県の住民や観光客3,149人に、タクシーを利用する際に困った経験を尋ねたところ、「路上(流し)でつかまらなかった」(60%)が最も多く、次いで「タクシー乗り場に車が来なかった」(35%)、「タクシー乗り場が行列していた」(18%)と続いた。
タクシーが利用できずに困った場所には「空港・駅・バス停・バスターミナル」(40%)がトップにあがり、アプリ配車以外のところでタクシー不足が発生していることがわかった。
また、タクシーを利用しようとして困ったときの天候は「晴れ」(47%)が最も多く、次いで「雨」(28%)、「曇り」(26%)と続き、荒天時に限らず移動の足不足が発生していることが判明。
※調査は2024年8月8日~19日の期間に実施
全国の飲食店(110人)・コンビニ(3,221人)で勤務する人に、過去3カ月の間で利用客からタクシーがつかまりづらいという声を聞いたことがあるかを尋ねると、飲食店は69%・コンビニは32%が「ある」と回答。
さらに、利用客からタクシー手配を頼まれた際に「手配できなかったことがある」飲食店は81%、コンビニは42%であることが明らかになった。
※調査は8月2日~31日の期間に実施
全国の190店舗の旅館・ホテルなどにおいて、過去1年間で宿泊客からタクシーの手配依頼を頼まれたものの、「手配できなかったことがある」(85%)は8割を超え、タクシーを手配できない頻度について「よくある/たまにある」と約5割が回答した。
また、タクシーがつかまらないことによる問題に対し、「利用客に楽しんでもらえていない」(47%)に次いで、「宿泊客からクレームを受けたことがある」(34%)が3割を超えた。また、今後数年で「タクシー手配が今よりしにくくなる」(67%)と見込む回答者も7割にのぼっている。
※調査は2024年8月12日~9月10日の期間に実施
続いて、東京都、静岡県、岐阜県、愛知県、広島県、徳島県、福岡県、宮崎県、沖縄県の大学に通う1,474人の大学生に、過去3カ月で移動に困った経験を尋ねたところ「ある」(76%)は7割を超えた。
移動に困った場面では、「通学・通勤」(57%)が最も多く、次いで「趣味・余暇・社会活動」(49%)、「外食」「観光地への訪問」(各24%)と続いた。
移動に困った時間帯(平日)については、「8時〜11時台」(56%)、「17時〜23時台」(53%)、「12時〜16時台」(48%)が上位にあがった。さらに、移動に困ったときの天気をみると、「雨」(63%)、「晴天」(59%)が6割前後の結果となり、特定の天候や時間帯に限らず移動に困る経験をしていることがうかがえる。
※調査は8月2日~8月31日の期間に実施