JR西日本は、今年度も臨時列車の特急「かにカニはまかぜ」を設定するとともに、冬季に観光列車「はなあかり」の編成を「かにカニはまかぜ」に増結して運転すると発表した。増結期間は2025年の1月6日から3月14日まで(木曜日は除く)。大阪~浜坂間で運転される。

  • 10月にデビューしたJR西日本の観光列車「はなあかり」。2025年1~3月は臨時列車の特急「かにカニはまかぜ」に増結される

観光列車「はなあかり」(キロ189系)は、特急「はまかぜ」に使用されたキハ189系1編成(3両編成)を改造。「地域の華を列車に集め、お客様と地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトに、エリアを変えながら西日本各地を走る列車として、10月5日にデビューした。現在は「北陸デスティネーションキャンペーン」の開催に合わせ、敦賀~城崎温泉間(小浜線、京都丹後鉄道宮舞線・宮豊線など経由)で土日に運転。この区間での運転期間は2024年12月22日までとされている。

「かにカニはまかぜ」は、冬の味覚「かに」や日本海の絶景など魅力あふれる北近畿の旅に便利な臨時列車として、大阪~浜坂間(山陽本線・播但線・山陰本線経由)て運転。今年度も設定され、11月9~30日の土日祝日と12月1~27日の金・土・日曜日、1月6日から3月31日までの毎日運転される。このうち1月6日から3月14日まで、木曜日を除き「はなあかり」編成を増結して運転することとなった(他の運転日は「はなあかり」編成を増結せず、3両編成で運転される)。

下り「かにカニはまかぜ」は大阪駅9時38分発・浜坂駅13時11分発、上り「かにカニはまかぜ」は浜坂駅15時14分発・大阪駅18時51分着で運転。大阪~浜坂間で途中の三ノ宮駅、神戸駅、明石駅、加古川駅、姫路駅、福崎駅、寺前駅、和田山駅、豊岡駅、城崎温泉駅、竹野駅、佐津駅、香住駅に停車する。増結する「はなあかり」編成の車内にアテンダント1名が乗車し、地域ならではの土産品と飲料、「はなあかり」グッズを販売。「スーペリアグリーン車」飾り棚の調度品も兵庫県の工芸品・アート作品に入れ替える。一部日程において、駅での出迎え、車内での地産品販売など、乗客と地域を結ぶふれあいの場を設ける予定。詳細は後日改めて発表される。

  • 「はなあかり」の1号車「スーペリアグリーン車」(8月29日の報道公開にて撮影)

  • グリーン車は360度回転する独立した座席や、2名用および3~4名用のボックス席、サロンを用意(8月29日の報道公開にて撮影)

きっぷは全国の駅の「みどりの窓口」とおもな旅行会社窓口、JR西日本インターネット予約「e5489」で発売され、12月6日10時から販売開始(グリーン車指定席は事前申込サービスを利用可能)。大阪~浜坂間の全区間で乗車した場合の運賃・料金は、「はなあかり」の「スーペリアグリーン車」利用で合計1万2,800円(2名で利用の場合)・1万9,270円(1名で利用の場合)、グリーン車ボックス席・グリーン車指定席の利用で合計1万680円。なお、一部日程について「tabiwa トラベル」で旅行商品を販売し、きっぷの通常販売に先行して購入可能とのこと。詳細は改めて案内される。