その花に対する執着心から、ハワイロケでは「フラワーマン」と呼ばれることもあった川添D。後輩ディレクターが店前に花が飾られている店を発見し、連絡を受けることもしばしばあるが、「どうして自分が通る道にはないんだろうと、悔しい気持ちですね。でも、実際にお花が飾られている店がスポットを浴びることにうれしさもあります」と複雑な胸中をのぞかせる。

放送上での後輩Dとのやり取りでは、その店の取材をあわよくば横取りしたそうな雰囲気も漂っているが、そんな邪(よこしま)な気持ちはなさそうだ。ただ、「お花が飾られているか確認したいので、手伝いに行きたいとは思います」と本心を明かしてくれた。

目下の課題は、別に立てた法則「天然水をわざわざ汲みに来る店主が営む店はオモウマい?」を立証すること。湧き水スポットで7日間待ち続けても出会えず、「本当に現れなくて1年以上経ちました」と難航しているが、「やっぱりわざわざ汲みに来る店主さんを僕は探したいんです。天然水でお客さんに還元したいという気持ちがあったらとても素敵だと思うので、ぜひ待ってようと思います」と意気込んだ。

  • 川添光由ディレクター(左)と伊藤楓アナ

5分の収録で毎週東京から名古屋へ

独特のテンポで「テレビの前のみなさ~ん! 日本のとある町で見つけました」の声が印象的な伊藤アナは「番組が始まった頃は、皆さんコロナで大変だった時期なので、こうして大きな会場でイベントができて感慨深いです」と感想をコメント。

『オモウマい店』はナレーションがほとんどないため、「収録時間は1回あたり5分で終わっちゃいます。一瞬で終わるので、声出し練習のほうがいつも長いんです(笑)」とのこと。しかも、番組開始当初は中京テレビのアナウンサーだったが、現在はフリーで東京在住のため、「5分の収録のために、新幹線で名古屋まで通っています」という。

それでも、「局を離れることになったときに、『オモウマい店』を引き続きやってほしいとお声がけを頂いて、それがすごくうれしかったです」と感謝の思いを抱きながら、毎週通い続けているそうだ。

放送尺は短いが、大きなインパクトを残す伊藤アナのナレーション。「家族で見ていただいた時に、お子さんからお年寄りの方まで聴きやすいように、イントネーションを大事にしています」という思いで声を吹き込んでいる。

現在は、“女子アナゲーマー”として、ゲーム実況のYouTubeチャンネルも展開中。「危ない!」「いい調子!」と、『オモウマい店』とは違ったハイテンポ&ハイテンションな声で『スプラトゥーン』のプレイを披露している。