フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』(毎週月~金曜5:25~)のメインキャスター・三宅正治アナウンサーが、27日の放送で同番組を卒業した。

  • 軽部真一アナ(左)とハグする三宅正治アナ

番組終盤で三宅アナの軌跡をたどるVTRが始まると、スタジオには大きな笑いが。三宅アナは終始笑顔だったが、“番組のお父さん”として慕っている井上清華アナ、生田竜聖アナやスタジオに集まった“めざましファミリー”はこらえきれずに涙ぐむ姿も見られた。

番組終了間際で「三宅正治アナウンサーお疲れさまでした!」のくす玉が割られ、30日から後任のメインキャスターを務める伊藤利尋アナから花束を受け取ると、12年半の重責を果たした三宅アナはほっとした表情に。放送終了後、同期の軽部アナからの抱擁を受け、感極まった三宅アナが涙ぐむ場面もみられた。

新メインキャスターの伊藤アナは、1995年の新人時代から「めざまし調査隊リポーター」として『めざましテレビ』に参加。99年からは情報キャスターも務め、“アミーゴ伊藤”として中継コーナーで人気を博し、03年からは5年間『めざましどようび』のメインキャスター、また11年には5カ月間臨時で大塚範一『めざましテレビ』初代メインキャスターの代行を務めた。

『めざましテレビ』新体制となる30日からは、番組内容を一部リニューアル。6時台は、気になるニュースをわかりやすく読み解く伊藤アナの新コーナー「NEWSカイトウ」がスタートする。伊藤アナ自らネタ選びに参加し、その朝一番知りたいニュースの疑問をスタジオで掘り下げる。

7時台のお天気コーナーでは、日々のヘルスケアに関する情報を伝える「まいにちヘルスケア」を新設。日本気象協会が発表した「指数」を元に、林佑香キャスターが その日の全国各地の天気や気温に合わせて 「お肌カサカサ指数」や「風邪ひきコンコン指数」など、どの地域でどんなケアが必要かを“予報”する。

コーナー担当の出演者もリニューアル。人気コーナー「ココ調」には、新人で『めざましどようび』のお天気キャスターを務める上垣皓太朗アナ、『めざましテレビ』のフィールドキャスターを務める高崎春アナが 隔週で登場。高崎アナは エンタメキャスターにも挑戦する。

スタジオには、ゲームや映画などで使われる「アンリアルエンジン」で制作した新バーチャルシステムを導入。実際のスタジオセットの延長線に新たな世界が広がり、より開放感を感じる空間に。秋には紅葉、春には桜並木と、四季折々の風景が楽しめる。

『めざましテレビ』第2部(6:10~8:00)は、2018年から2023年まで年間視聴率が6年連続個人全体視聴率で同時間帯民放横並び1位を獲得。24年(1月4日~9月26日現在)も、個人全体視聴率4.0%、コアターゲット(男女13-49歳)3.5%で、ともに同時間帯民放横並び1位(※個人全体は1位タイ)と好調となっている。

コメントは、以下の通り。

■三宅正治キャスター

「本当にスポーツしかやってこなかった僕が情報番組のメインンキャスターをやらせていただいて、最初はたぶん皆さんも“どうなんだろう、大丈夫なのかな?”と思われたと思いますが12年半メインキャスターを務めあげることができました。これはなんといっても皆さんが見て下さったからです。皆さんがこの『めざましテレビ』を見て、そして応援して下さったからこそ、この年までメインキャスターを務めることができました。同期の軽部(アナ)がこれからも『めざましテレビ』を盛り上げてくれるのだと思えば、さみしさも半分になります。これまでの12年半、軽部と一緒に過ごした時間は僕の人生にとっても大きな宝物になったと思っています。来週からは伊藤キャスターの出番です。伊藤がまた新しい雰囲気を作ってくれると思いますので、伊藤とともに番組がどんどん成長していくことを願っております。本当に感謝しております。ありがとうございました」

■伊藤利尋 新キャスター

「“えっ今チーフディレクターなの?” 12年半前、私がかつて『めざましテレビ』を担当していた当時の“若手”スタッフが皆、現在の番組を支える幹部となってることを知り、改めて番組が継続する意味、番組とともに作り手も成長する環境の素晴らしさを感じています。番組を守る責任、そのためのチャレンジや進化を担う責任は、卒業発表の際の三宅さんの“安堵した”とのコメントからも感じることですが、私もよい形で次世代にバトンを渡せるように精一杯努めたいと思います」

■井上清華アナウンサー

「12年間、毎朝“みんなのお父さん”として居続けてくださった三宅さん。歴代キャスターの卒業を見守ってきてくれた三宅さんを、最高の形でお見送りできたのではないか、とほっとしています。そして来週からは、初期の『めざまし』を知っている伊藤さんから沢山学び、“めざましテレビ第3章”を共に作り上げられること、とてもワクワクしています。三宅さんの思いを3人で繋いで、皆さんにお伝えしていきます」

■生田竜聖アナウンサー

「12年半、三宅さんの仕事ぶりを近くで見られたことは、私のアナウンサー人生において大きな財産になりました。次は伊藤さんから盗めるだけ盗んで、さらに成長していきます。引き続き『めざましテレビ』をよろしくお願い致します!」

【編集部MEMO】
三宅アナは番組卒業発表に当たり、「大塚さんの後をうけて、『めざましテレビ』のメインキャスターを務めて12年半。この度卒業を迎え、寂しさよりも背負っていた重荷をやっとおろせる…そんな安堵感でいっぱいです。番組の看板を汚すことなく次の世代に渡すことができる。ホントに良かった…。入社以来、スポーツしかやってこなかった自分を50歳になる年に起用してくれ、新たな景色を見せてもらえたこと、本当に感謝です。この間『めざましテレビ』でだからこそお会いできる方々とお話しする機会を得て、大きな財産となりました。スポーツキャスターとして10年、めざましキャスターとして12年半。異なるジャンルのメインキャスターを全うできたこと、少しだけ自分をほめてやりたいです。これまで支えてくれた全てのスタッフ、一緒に番組を作ってくれたアナウンサー、キャスターのみんな、そして何より、『めざましテレビ』を見てくださった視聴者のみなさん、ありがとうございました!これからも、皆様の朝に『めざましテレビ』が寄り添える番組でありますように!」とコメントしていた。

(C)フジテレビ