JR東海、名古屋鉄道、北恵那交通の3社は、QRコードを用いたデジタル乗車サービスの実証実験をJR中央本線の一部区間で9月20日から実施すると発表した。

  • 中央本線を走る特急「しなの」

今回の実証実験では、中央本線の一部区間を利用できるQRコード乗車券と、北恵那交通のバス路線である馬籠線の「馬籠フリー乗車券」をセットにした「馬籠周遊きっぷ」について、名古屋鉄道が提供するエリア版MaaSアプリ「CentX」で発売。都市交通と地域交通を連携させたデジタル乗車サービスの実用性や利便性を検証する。

「馬籠周遊きっぷ」は、中央本線の名古屋駅または多治見駅から中津川駅までの往復に特急「しなの」の普通車自由席を利用できるQRコード乗車券と、中津川駅から馬籠まで運行している北恵那交通・馬籠線を1日自由に乗降りできる「馬籠フリー乗車券」をセットにしたきっぷ。発売額は名古屋駅から中津川駅まで利用で5,000円、多治見駅から中津川駅まで利用で3,300円(いずれも小児用は設定なし)。発売期間・利用期間は9月20日から12月8日まで。有効期間は購入日から60日間だが、発売期間終了日まで有効とする。JR線往路・復路とバスの各乗車券は、それぞれの使用開始後、乗車日当日に限り有効となる。

実験期間中、名古屋駅の中央口・桜通口、多治見駅、中津川駅にて、一部の自動改札機に読取用カメラを設置。QRコード乗車券の認証と自動改札機の連動に関する検証を行う。