• 島田珠代

今後の抱負を尋ねると、「新喜劇という大きな船が沈まないように頑張っていきたい」と意気込む。

「新喜劇は本当に心地よくて、みんないい人ばかりなんです。私たちの前の先輩も、次に船に乗り込んでくる人たちのために、沈まないように頑張ってくれて続いているので、私もこの船を75周年、85周年、95周年とつないでいけるように頑張ります」

7月7日の東京公演で幕を開けた65周年記念ツアーは、来年3月30日の北海道公演まで全65公演以上が予定されているが、島田は初日から全力投球でステージに立った。

「自分のコーナーで2リットルくらい汗をかきました(笑)。お客さんからたくさん拍手があって、大きな声で笑ってくれて、『楽しみにしていたよ』『新喜劇愛してるよ』というオーラがすごく伝わってきたので、こっちがボロボロになってもいいから笑いを届けたいという思いで、関節が外れるくらい変な動きをしました」

65周年記念ツアーを通して、新喜劇が浸透していない地域にも魅力を届けていきたいと考えている。

「東北など新喜劇にあまり馴染みのない地域にも行くので、新喜劇よくわからんわと思っている人たちにも入り込んでもらえるようにアピールしていけたら。もちろん西の人たちにも今まで以上に楽しいものをお届けして、つらいことや悩み事がある人たちも嫌なことを忘れて帰ってもらえたらいいなと思います」

個人としての野望も聞いてみると、「東京のお仕事もいっぱいやってみたい」と意欲。「夢ですけど、スズナリ劇場(ザ・スズナリ)や本多劇場で、新喜劇ではない笑わすお芝居をやってみたいなという憧れがあります。あと、『A-Studio+』に出たいです。(笑福亭)鶴瓶師匠と娘がしゃべっている写真を見て、『これ娘の後ろ姿!』って言いたいです(笑)。そして鶴瓶師匠に私ってどんな人か語ってほしい! 夢ですね」と笑顔で語る。

最後にファンへのメッセージを求めると、「私はライブを見に来てくれたお客さんを幸せにするために生きているようなものなので、皆さんをいっぱい笑わせて、悩み事も忘れさせて、笑顔にさせて、そういう魔法がかけられたらいいなと思っています。見に来てくださった方が、こんな子もいるんだから今の私の悩み事なんてちっぽけだわと思ってもらえることが私の活躍なので、そう思ってもらえるように、関節が外れるほど常に頑張りたいと思います」と熱い思いを語ってくれた。

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■島田珠代
1970年5月10日生まれ、大阪府出身。高校在学中に『4時ですよ~だ』の一般人参加コーナーに出演したことをきっかけに1988年に吉本興業に入り活動を開始。吉本新喜劇の代表的女優として活躍。“パンティーテックス”などの持ちネタで知られる。現在、吉本新喜劇65周年記念ツアーが開催中で、来年3月30日の北海道公演まで全65公演以上が予定されている。