現在放送中のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『伝説の頭(ヘッド) 翔』(毎週金曜23:15~※一部地域除く、9日は23:55~)は、万年パシリ・山田達人(高橋文哉)が、1,000人を超えるヤンキーたちを従える危多漢闘(きたかんとう)最大の不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔(高橋・1人2役)の代役を務めるヤンキーコメディ。

そんな今作で、「グランドクロスを守る姿がかっこいい」「めっちゃ漢」「いい人すぎてすごい好き」と注目を集めるのが、「グランドクロス」の副長・大門伝助。入れ替わりの秘密を知る人物で、翔の右腕として達人にヤンキーのイロハを教えている。今回は大門を演じる菅生新樹に、出演が決定したときの喜びや、高橋との現場でのエピソード、俳優としての今後の目標を聞いた。

  • 菅生新樹

    俳優の菅生新樹 撮影:島本絵梨佳

重要な役どころへの抜てきに驚き

――出演が決まったときの心境を教えてください。

今、役者を始めて3年目で、主演を任せていただいたこともあるのですが、1時間の連ドラでこんなに重要な役をやらせていただけることにビックリしました。主人公とずっと一緒に行動していて、ストーリーの進行を担うようなポジションで。台詞もたくさんあって、撮影も毎日あって。さらにアクションをがっつりやるのもコメディも初めてだったので、最初は、不安で自信をなくしてしまうほど悩みました。マネージャーさんとどう作っていこうかと相談したうえで本読みに臨んだのですが、考えていったものをうまく出せなくて、どうしようかと。

――その不安はどう解消していきましたか。

監督とプロデューサーさんにお時間をいただいて、いろんなお話をして、演じてみて、だんだん理解を深めていきました。あとは初日を迎えて、ほかの登場人物と絡むことでさらにイメージを膨らませて、大門のキャラが定まっていったという感じです。今は大門伝助を楽しんで演じています。

菅生新樹

一番強く見えるよう今も増量中

――菅生さんにとって初めてのヤンキー役とのことですが、役作りについて教えてください。

「グランドクロス」には背の高いメンバーが何人もいて、178cmの僕が真ん中くらいなんです。行動を共にしている翔さんは中身が達人なので 、視聴者の方にとって副長の僕が一番強く見えなきゃいけないのですが、身長では一番になれないから、体を大きくすることを最初に意識しました。ほかのメンバーが筋肉質で、かたくてゴツいキャラはもうそろっていたので、差別化するためにも、筋トレをしながら食事の量も増やして、5・6キロ増量しました。今も少しずつですが、まだ大きくなっています。

――赤髪の坊主姿がお似合いですが、初めてご自身で見たときの印象はいかがでしたか。

驚きはあったんですけど、なぜか「やったことあったかも」というくらい馴染み感もあって。皆が個性的なビジュアルをしている「グランドクロス」を、頭の翔さんが金髪、副長の大門が赤髪で締めている感じがかっこいいなと思いました。ただ撮影の合間に近くのコンビニに行ったときには、小さな女の子にぽかーんとした顔で見られて。現場にいるときは忘れがちなのですが、改めて奇抜な外見になっているんだろうなと実感しました。

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  • 菅生新樹

  • 『伝説の頭 翔』場面写真=テレビ朝日提供

大門のイメージは武蔵坊弁慶

――菅生さんから見て、大門はどんなキャラか教えてください。

「グランドクロス」の副長で、翔さんの右腕として、達人が入れ替わっていることがバレないように必死に頑張るところも含め、“チームの守護神”というイメージを持っています。監督には「武蔵坊弁慶になってほしい」と言われて、なるほどなと。

――大門=弁慶、とても分かりやすいです。大門と通じる部分はありますか。

私生活で守護神かどうかは分からないのですが(笑)、皆で集まっているときは、話を切り出す側の人間で、みんな楽しんでいるかなと気になってしまうタイプなので、ちょっと似ているところもあるのかなと。

――演じるうえでのこだわりは。

大門と達人はだんだん距離が縮まって、普通に話せるようになっていく。関係性の変化のグラデーションは強く意識しています。