お笑いコンビ・にゃんこスターのアンゴラ村長が先月16日に発売した、デジタル写真集『アンゴラ村長「151センチ、48キロ」100ページ豪華版 with TALENT デジタル写真集』(講談社 2,200円)。同作は発売から数日で、各電子書店の写真集部門のウィークリー1位を総なめにするなど、大きな話題を呼んでいる。今回、写真集の大ヒットについて話を聞くため、アンゴラ村長にインタビュー取材をオファー。撮影秘話や見どころも教えてもらった。
「良い意味ですごく“普通”の写真集」が完成するまで
――写真集の大ヒットおめでとうございます! 大変見ごたえのある一冊でした。最初に、写真集を発売することになった経緯を教えていただけますか。
担当編集の方が初めて写真集を作ることになって、「アンゴラ村長!」と思っていただいたらしくて。雑誌の撮影でたまに経験させてもらっていたのですが、こんなふうに写真を撮ってもらうのは、なかなかないチヤホヤ仕事といいますか、すごく気分が良いので(笑)。楽しそうだなと思って、受けさせていただきました。
――アンゴラ村長さんの実際の身長と体重を引用したタイトル『151センチ、48キロ』も話題になりました。オファー時点で内容はどのくらい決まっていたんですか?
もともと、私の雰囲気をそのまま出せたらという感じでお話をいただいていました。なので、最初の打ち合わせの時に、私からも「こういうのはどうですかね?」といくつか提案させていただいて、その中にあったのが、写真集のタイトルにもなった『151センチ、48キロ』という案でした。「女性が健康に過ごせるとされている普通体重をテーマにした、自然な感じの写真集はどうですかね?」と話したら、「それいいですね!」と言っていただいて、方向性が決まりました。
――その打ち合わせを経て、「良い意味ですごく“普通”の写真集」が完成したわけですね。
自分からしたら、常日頃から見ている自分ですし、下着姿も女性からしたら着替えで当たり前に毎日見るものといいますか……これで買ってもらえるのかな? という不安はありました。
写真集を出してみて分かったことも
――発売前、買ってくれそうな人を数えてその売上から自分のギャラを計算したら7,500円だったとか。
家族、親戚、友だち、普段からSNSでいいねをくれるようなファンの方と数えていったら、そのくらいでした(笑)。なので今は、自分も知らなかった自分をみなさんに教えてもらっている、驚きの期間という感じですね。
――結果、講談社の営業担当者の方が「予想を大きく上回る異例の売れ行きに、社内も騒然としています」とコメントを出すほどの大ヒットを記録しています。
担当編集の方と最近よくお会いするんですけど、会うたびに「これくらい増えました!」と教えてくれるので、印税が楽しみです(笑)。 写真集を買っていただいた方は、私がいただいた印税で好きに分厚いステーキとかを食べてたら、それで喜んでくれるような方なんじゃないかなと思っていて。
――先日行われた単独ライブで、写真集を買ったというお客さんを指差して、アンゴラ村長さんが「印税!」と言い放つと、笑いが起こっていましたもんね。写真集として内容が良い上に、芸人としてそれが邪魔になるどころか、笑いにもなっているのが素晴らしいなと思いました。相方のスーパー3助さんや、ハリウッドザコシショウさんをはじめ、芸人さんたちのリアクションもそれぞれで面白いです。
シショウはすぐに見つけますからね(笑)。でも、本当にありがたいです。自分としても写真集を出すときに思ったのが、出来上がったものを見ても、面白さは別にないじゃないですか。それでいいんだという気持ちもありつつ、例えば、八幡カオルさん(※)は自費出版で写真集を出していて、自分でそこまでやるっていう面白さがあるけど、私はそうじゃないなって。そんなふうに思っていたら、シショウや周りの人たちがこうやって面白くしてくれたので、やってみて分かることもあるんだなと思いました。
※八幡カオルはこれまでに3冊の写真集を自費で出版している。最新作は『半熟』(1,000円 本人のネットグッズショップで購入可能)。