撮影は「10時入り15時バラシでした(笑)」

――写真集を出した方に話を聞くと、撮影に向けて、身体を絞ったり、逆に丸みをつけたりと、さまざまな準備をされていますが、今回は写真集のテーマ的にも、体型を変えるようなことはなく?

そうですね。この標準体重よりも痩せてしまったら、ウソをついていることになっちゃうので。でも、お金を出して買っていただくものなので、何もやらないのは失礼かなと思って、整体に行って、猫背を直したり、気になっている部分をカッピングしたりしました。ただ、あまりにも私が体重のことを気にしませんと言うので、健康で過ごせる標準体型ということで写真集を出したつもりが、人によっては「ムチムチしてる感じがいいよね」と言われることがあって。そういう感想もありがたいのですが……これが標準だということが伝わればいいなと思いますね。

  • アンゴラ村長
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――写真集の内容は盛りだくさんですが、撮影にかけた時間はコンパクトだったそうですね。

そうなんです! 10時入り15時バラシでした(笑)。ラジオに出たときに間違って、世田谷区と言ってしまっていたんですけど、千駄ヶ谷(渋谷区)で撮影しました。しっかりと休憩も取りつつ、皆さんがあたたかい雰囲気を作ってくださったので、ただ楽しくやってるだけで時間が過ぎました。

――雑誌の撮影と比べて、何か違いを感じたところはありますか?

皆さんが褒めてくれるのは一緒だったのかなという感じはしますね。ただ、普通の撮影だったら洋服が1着とかのところを、5着くらい着替えました。その衣装ごとの雰囲気やコンセプトの違いがあったので、少ない引き出しで頑張りました!

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一番大人っぽいカットを挙げるなら?

――いろんなアンゴラ村長さんを見ることができて、とても満足感がありました。ちなみに、マフィンを食べているカットは、アンゴラ村長さんっぽいポージングだなと思ったのですが、意識されていたんですか?

いえ! こんなふうに撮ろうとは全然考えていなくて、ただ単に「マフィンを食べてみましょうか」と言われて、撮影しました。スタジオに置いてあるのがずっと気になっていたので、ラッキー! って(笑)。

――かわいい(笑)! 私のお気に入りカットです。

お気に入りカットを言ってもらう時間だったんですね! ありがとうございます(笑)。

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――このキュートなカットとは打って変わって、大人なランジェリー姿も披露されています。黒のランジェリー衣装はかなりセクシーですよね。

セクシーですよね〜(笑)。ランジェリーのカットでも最後は破顔していて、これありきで、自分も一個演じてるような感じで撮影していた気がします。

――ご自身で、一番大人っぽいカットを挙げるなら?

(白ランジェリー姿で目線を外したカットを指差しながら)これがいいですね。この女性は白ワインとムール貝を合わせていそうというか(笑)。私がでっかいコロッケパンが好きなんですけど、この写真を見てると、まさかでっかいコロッケパンを食べているとは思わないんじゃないかな。白ワインが浮かびます!

――たしかに、白ワインとムール貝が似合う表情をされています(笑)。では最後に改めて、写真集の見どころを教えてください!

とんでもない枚数を撮ってもらったなかで盛れてる100枚を選んだので、全ページが自信を持って見ていただける渾身の1枚です! あとは、人の容姿とかって、今後は良いこと以外は口に出さなくてもいいんじゃないかと思っていて。この写真集を見て、ムチムチしてるんじゃなくて、普通体型なんだよってことを知るきっかけになったらいいなと思います。

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  • (C)東 京祐/講談社

■プロフィール
アンゴラ村長
1994年5月17日生まれ。埼玉県出身。早稲田大学文学部を卒業後、ワタナベコメディスクールの20期生として芸人を目指す。2017年、お笑いコンビ・にゃんこスター結成の5カ月後に、縄跳びをとぶネタで『キングオブコント』準優勝。結成間もないコンビの躍進は大きな脚光を浴びた。現在は、芸人としての活動の傍ら、エッセイスト、コメンテーターとしても活躍中。