――具体的な目標を語ってくださいましたが、将来的にどうなっていたいと考えていますか?

昴生:おじいちゃんになっても漫才をしたい。あとやっぱり『上方漫才大賞』は欲しいですし、しっかり漫才師と認知してもらいたいなと。お笑い芸人ではなく、漫才師と言ってもらえるようになるのが一番の目標かもしれないです。

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――「ミキ漫」もおじいちゃんになっても?

昴生:やりたいですけど、11カ所12公演みたいなのはしんどいかなと。

亜生:ネタ数も今と同じようには絶対できないです。今は体力あるから1公演で基本10本漫才できるけど、おじいちゃんになったら3、4本になっていくんじゃないかと。

昴生:30分しか漫才もたなかったら、あと1時間はもう歌しかないやんって(笑)

亜生:巨人師匠というモデルもいますし。巨人師匠、歌ってるんですよ!

昴生:そのために、ここ2、3年ぐらいでCDを出して、10年後ぐらいにベストアルバムを。

亜生:それをツアーで歌います!

――もし、アーティストとしても人気が出たら?

「ミキ漫 2024 全国ツアー」ビジュアル

昴生:そうなったら話が変わる(笑)

亜生:漫才が主軸という話は全部忘れてもらって。アーティストのほうで行く可能性もあります(笑)

昴生:でも本当に「おじいちゃんになったら『ミキ漫』どうする?」という話はしています。師匠たちが若手を呼んだりしているので、それもありかなと。

亜生:逆におっさんばっかりでツアー回るとか。師匠同士がユニットライブしていたらおもろいかなと。

――おじいちゃんになってからも楽しそうですね。

亜生:でも、おじいちゃんになってウケてなかったらやめなあかんと思っています。

昴生:50歳過ぎてウケてないなと思ったらやめます。みんなは言いにくいと思うので、自分ら判断で、「お前、今日ウケてへんかったで」って。

亜生:「次スベったらもう終わり」ってお互いにしっかり判断しようと。

昴生:漫才は50歳、60歳になったら一番ウケる人になってないとやっている意味がないので。劇場で一番ウケる人を目指して頑張っていこうと思います。

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兄・昴生(1986年4月13日生まれ)、弟・亜生(1988年7月22日生まれ)による兄弟漫才師。京都府出身。2012年4月結成。『M-1グランプリ』で2017年に3位、2018年に4位。また、2019年に『第54回上方漫才大賞』新人賞、2020年に『第5回上方漫才協会大賞』大賞を受賞。「ミキ漫 2024 全国ツアー」は、6月28日の東京公演から11月22日の大阪公演まで、11カ所12公演開催する。