今年のテーマが「愛は地球を救うのか?」に決まった日本テレビ系大型特番『24時間テレビ47』(8月31日~9月1日)。総合司会を務める水卜麻美アナウンサーは、20日に放送された情報番組『ZIP!』で、このテーマに込めた思いを述べた。

  • 『24時間テレビ47』総合司会の水卜麻美アナウンサー

まず水卜アナは「この『24時間テレビ』は1978年に始まって、本当にたくさんの方にご協力をいただいてきました。これまでにお寄せいただいた寄付金は合わせておよそ433億円です。災害復興支援や、物資の贈呈など、多岐にわたるチャリティー活動をしてまいりました」と経緯を説明。

「しかし去年の11月、24時間テレビチャリティー委員会の1社で、この寄付金の着服という事態が発覚しました。皆様からの信頼を裏切ってしまう行為です。改めて心よりお詫びを申し上げます」と謝罪し、「皆様からのこの大切な寄付金をこれから責任を持って届けるため、外部の弁護士を交えた対策チームとともに再発防止策を作りまして、今後皆様に信頼していただけるよう努めてまいりたいと思っております」と述べた。

そして、「これまで『24時間テレビ』を見てくださった方、寄付をしてくださった方、『24時間テレビ』で自分の思いを伝えたいとその場を選んでくださった方、笑顔で参加をしてくださった方、そして、チャリティーの支援を受け取ってくださった方、皆様のことが今思い浮かんでいます。私も10年総合司会を務めてきまして、そういった方々がこの24時間テレビを作ってくださっていたんだなずっと思ってきました。しかし、こういった皆様の信頼を裏切るようなことがありました。本当に申し訳なく思っていますし、心苦しく思っています」と改めてお詫びした上で、「でもだからこそ、この皆様が作ってくれた『24時間テレビ』を、私たちは続けたいです。『24時間テレビ』で信頼を取り戻せるよう必死に考えて伝えてまいりたいと思っています」と決意。

「もちろん“なんで続けるんだ”と厳しいご意見をお持ちの方、少なくないということも思っています。そして時代の流れとともに、『24時間テレビ』の役割ですとか、求められているものも変わってきているんではないかというふうにも考えています。それでも『24時間テレビ』で、少しでも役に立てることがあれば、私たちはどうか『24時間テレビ』を続けて、皆様に何かお伝えできればというふうに思っています」とした。

そうした中で迎える今年の『24時間テレビ』について、「私たちはこれまで『24時間テレビ』のこれからのあり方に向けて議論を重ねてまいりました」とし、今年のテーマ「愛は地球を救うのか?」を発表。そして、番組の顔の一つである「チャリTシャツ」のデザインの経緯を明かした。

「『愛は地球を救うのか?』この問いを今年のテーマに決めた日から、私たちがこれまで思いを込めて大切にしているチャリTシャツのデザインをどうするのか、私たちはずっと悩み続けてきました。今年のテーマをデザイン化することは非常に難しいことでした。悩んだ末に、スタジオジブリにご相談をさせていただくことにしました。スタジオジブリは、時代が抱える問題を繊細に感じながら作品を作り続けてこられた日本テレビの大切なパートナーです。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーにご相談に伺いますと、“難しいテーマだけど、宮崎吾朗くんなら相談に乗ってくれるかもしれない”とおっしゃいました。私たちは、宮崎吾朗監督に番組がおかれている厳しい状況、そして抱えている悩みをお伝えしました。すると、その日の夜、私たちのもとに1枚の絵が届きました。そこには“愛は地球を救うのか?“分からない。君はどう思う?”という言葉が。『24時間テレビ「愛は地球を救うのか?』。このテーマを、私たちは自問自答し、24時間テレビを再スタートします」

総合司会は14年連続の羽鳥慎一と、11年連続の水卜アナがタッグ。例年4~5月にはメインパーソナリティーが発表されているが、そのほかの出演者については随時発表される。

【編集部MEMO】
最近10年の『24時間テレビ』メインパーソナリティー
2023年:なにわ男子
2022年:ジャにのちゃんねる
2021年:King & Prince
2020年:井ノ原快彦、増田貴久、北山宏光、重岡大毅、岸優太
2019年:嵐
2018年:Sexy Zone
2017年:櫻井翔、亀梨和也、小山慶一郎
2016年:NEWS
2015年:V6、Hey! Say! JUMP
2014年:関ジャニ∞