山万とジョルダンは7日、山万の開発するユーカリが丘ニュータウン(千葉県佐倉市)にて、新交通システム山万ユーカリが丘線と山万コミュニティバスの双方で利用できる「ユーカリPASS(顔認証乗車システム)」を6月15日から本格導入すると発表した。

  • 山万ユーカリが丘線「こあら号」

「ユーカリPASS(顔認証乗車システム)」はパナソニック コネクトの提供する顔認証技術と、ジョルダンの提供する決済・チケット管理システム「JorudanStyle Point&Pass」を用い、非接触・非対面での本人確認とチケット確認、乗車管理を行うシステムに。利用者の「顔」ひとつでシームレスな乗車が実現するという。

地域内における公共交通の決済手段を現在の切符・磁気券から顔認証によるキャッシュレス決済へ変更することにより、公共交通機関の利便性を向上させる。これまで磁気券を発券していた券売機についても、「ユーカリPASS」の導入に合わせ、QRチケットを発行する券売機へ移行。これにより、顔認証によるキャッシュレス決済を登録しない利用者でもQRチケットで乗車可能となる。

  • 山万コミュニティバス「こあらバス」

  • 認証端末

  • 改札機

  • 利用イメージ

山万とジョルダンは、利用者のニーズに対応した効率的で良好な交通環境を実現するため、2021年5月から山万コミュニティバスで顔認証乗車によるシステムの実証実験を開始。同年9月に山万ユーカリが丘線でのサービスを追加した。2023年3月まで、複数の交通機関の連携を通じた交通環境(マルチモーダル交通体系)整備の実証実験を行っている。

実証実験では、山万ユーカリが丘線の各駅と、こあらバス各車両に顔認証端末を設置。通行者の本人確認と決済・チケット管理システムの情報確認を即時に行い、利用者の利便性と実用性、街のサービスとしてのあり方の検討と構築を行ったという。

なお、「ユーカリPASS」導入記念特別イベントとして、6月15日から7月31日までの期間限定でスタンプラリーが開催(ユーカリが丘商店連合会と共同開催)される。