「ワイルド・スピード」シリーズは2001年からスタートした人気のカーアクション・シリーズです。ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットを筆頭に、さまざまな人気キャラクターが登場し、ド派手なカーアクションや肉弾戦を繰り広げます。本記事では、「ワイルド・スピード」シリーズに登場するキャラクターと主要キャストについて紹介していきます。

「ワイルド・スピード」シリーズの主要キャスト一覧

ここからは主人公のドミニクが率いる仲間たち「ファミリー」のほか、かつての「ファミリー」の敵、「ファミリー」をサポートする味方など、シリーズの多くのキャラクターを紹介していきます。

「ファミリー」の主要キャラ

まずは主人公のドミニク・トレットと、ドミニクを支える仲間「ファミリー」の主要キャストを紹介します。

ドミニク・トレット

演者: ヴィン・ディーゼル
出演作: 『プライベート・ライアン』(1998年)、『ワイルドスピード』(2001年)、『リディック』(2004年)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)、『トリプルX:再起動』(2017年)

天才的なドライビングテクニックを持つ、ストリートレースのカリスマ。腕っぷしは強いが義理人情に厚く、家族や恋人を何よりも大切にする男で、「ワイルド・スピード」ファミリーの中心的存在と言えます。

ドミニクを演じるヴィン・ディーゼルは、2000年の『ピッチブラック』、2001年の『ワイルドスピード』でブレイク。そのスキンヘッドと見事な筋肉で人気スターとなりました。低音ボイスも魅力で、その声を生かしマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズではグルートの声とモーション・キャプチャーを担当しています。

ブライアン・オコナー

演者:ポール・ウォーカー
出演作: 『シーズ・オール・ザット』(1999年)、『ワイルドスピード』(2001年)、『イントゥ・ザ・ブルー』(2005年)、『フルスロットル』(2014年)、『ワイルド・スピードSKY MISSION』(2015年)

優れた運転技術を有する元ロサンゼルス市警の警察官。おとり捜査官としてドミニクが仕切るストリートレースに潜入するも、ドミニクと行動をともにするうちに感化されてファミリーの一員となります。ドミニクの妹・ミアと恋に落ち、結婚。現在はファミリーとは離れた地で平穏に暮らしていることになっています。

ブライアンを演じたポール・ウォーカーは、子役として俳優活動を始めました。若手俳優として人気を博し、2001年に『ワイルドスピード』にブライアン役で出演、シリーズの要となりました。車好きで多くの車を所有していましたが、2013年、『ワイルド・スピードSKY MISSION』の撮影期間中に交通事故で死亡し、40歳の若さで帰らぬ人となりました。

レティ・オルティス

演者: ミシェル・ロドリゲス
出演作: 『ワイルドスピード』(2001年)、『バイオハザード』(2002年)、『アバター』(2009年)、『レディ・ガイ』(2016年)、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(2023年)

ドミニクの昔からの恋人で、よき理解者。腕の立つ修理工であり、車の改造や整備を得意としています。勝ち気な性格でストリートレーサーとしての腕も一流。一度は死んだかと思われていましたが実は生きており、『ワイルド・スピード EURO MISSION』でシリーズに復帰しました。現在はドミニクの妻となり、彼の息子であるリトル・ブライアンを育てています。

レティを演じるのは、ミシェル・ロドリゲス。2000年の映画『ガールファイト』でボクサーを演じて注目されました。その強そうな雰囲気から戦う女性や兵士を演じることが多く、映画ファンの間では「姐さん」「アニキ」などと呼ばれることも。

ミア・トレット

演者: ジョーダナ・ブリュースター
出演作: 『ワイルドスピード』(2001年)、『姉のいた夏、いない夏。』(2001年)『テキサス・チェーンソー ビギニング』(2006年)、『クライム・スピード』(2015年)、『シミュラント 反乱者たち』(2023年)

ドミニクの妹でブライアンの妻。かつてはストリートレースで活躍していましたが、ブライアンとの間に子どもを授かった後、「ファミリー」のサポート役に回るようになりました。

このミア役はジョーダナ・ブリュースターが演じています。1998年に『パラサイト』で映画デビューした彼女は、女優として活動しながら名門・イェール大学に通い、2003年に卒業して英文学の学士号を取得しています。映画だけでなくテレビシリーズでも活躍し『ダラス』(2012~2014年)、『リーサル・ウェポン』(2016~2018年)などで重要な役を演じています。

ジェイコブ・トレット

演者: ジョン・シナ
出演作: 『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』(2006年)、『レジェンダリー 約束のリングで』(2010年)、『バンブルビー』(2018年)、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021年)、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)

ドミニクの弟でミアの兄。父の死に関する誤解からドミニクとの間に確執を抱えており、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、ドミニクの敵として登場します。誤解が解けたのち、2人は和解し、その後はファミリーとして協力しあう仲となりました。

ジェイコブを演じるジョン・シナは、WWEに所属する人気プロレスラーです。2006年に『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』で映画デビューを飾り、以降は俳優としても活動しています。2021年の映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』ではスーパーヒーローのピースメイカーを演じ、2022年には彼が主人公となるテレビシリーズでも主役を演じています。

ローマン・ピアース

演者: タイリース・ギブソン
出演作: 『ワイルド・スピードX2』(2003年)、『トランスフォーマー』(2007年)、『レギオン』(2010年)、『ブラック アンド ブルー』(2019年)、『モービウス』(2022年)

ブライアンの親友で幼なじみ。シリーズ2作目の『ワイルド・スピードX2』で初登場し、5作目の『ワイルド・スピード MEGA MAX』からファミリーの一員となります。おしゃべりで明るいお調子者ながら、難しい任務には怖がって腰が引けてしまう、ムードメーカー的存在です。

演じるタイリース・ギブソンは“タイリース”名義でシンガーとしても活躍しています。2001年の『サウスセントラルLA』で映画デビューし、それ以来多くの映画にも出演しています。

テズ・パーカー

演者: クリス・“リュダクリス”・ブリッジス
出演作: 『ワイルド・スピードX2』(2003年)、『ブラザーサンタ』(2007年)、『ニューイヤーズ・イブ』(2011年)、『エンド・オブ・ロード』(2022年)、『クリスマスを駆けぬけて』(2023年)

「マイアミの顔役」として知られていた男。ローマン同様、シリーズ2作目の『ワイルド・スピードX2』で初登場し、5作目の『ワイルド・スピード MEGA MAX』からファミリーの一員に。電子機器のスペシャリストでもあり、ファミリーではメカニックを担当。少し皮肉屋で、ローマンといいコンビネーションを見せています。

テズを演じるクリス・“リュダクリス”・ブリッジスも“リュダクリス”名義でシンガーとして活躍しています。2001年の『ワイルド・スピードX2』で映画デビューして以降、多くの映画やテレビ番組に出演。2021年からNetflixで公開されたアニメシリーズ『カルマのラップ・ワールド』では製作総指揮と父親の声を演じています。

ハン

演者: サン・カン
出演作: 『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年)、『ダイ・ハード4.0』(2007年)、『ニンジャ・アサシン』(2009年)、『CODE 8/コード・エイト』(2019年)、『スネークヘッド』(2021年)

ドミニクの古くからの友人。かつての縁もあり、「ファミリー」の一員となりました。運転技術に優れ見た目もクールですが、よくお菓子をポリポリと食べているというキュートな一面も。

ハンを演じるのは、韓国系アメリカ人俳優のサン・カンです。1999年に『ミステリー・メン』で映画デビューを飾りました。「ワイルド・スピード」シリーズのハン役のほか、ディズニープラスで配信中のドラマ『オビ=ワン・ケノービ』(2022年)でのフィフス・ブラザー役などで知られています。

ラムジー

演者: ナタリー・エマニュエル
出演作: 『ワイルド・スピードSKY MISSION』(2015年)、『メイズ・ランナー:最期の迷宮』(2018年)、『トライアングルな夜』(2020年)、『アーミー・オブ・シーブズ』(2021年)、『デ・ヴィル家への招待状』(2022年)

ラムジーは「ゴッド・アイ」と呼ばれるハッキング装置を作った天才ハッカーです。『ワイルド・スピードSKY MISSION』で「ゴッド・アイ」とともに誘拐された彼女は、ドミニクらファミリーに救出されます。それ以降、ファミリーの一員となり、テズとともにハッキングなどIT関連でその能力を発揮しています。

ラムジー役のナタリー・エマニュエルは、イギリス出身で、イギリスのほかにドミニカ、セントルシアにルーツを持つ1989年生まれの俳優です。2013年からテレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』にミッサンディ役で出演し、強い印象を残しました。

「ファミリー」の仲間・協力者の主要キャラ

ファミリーとは一定の距離を取りつつも、時に共闘したり協力したりしてくれるキャラクターを紹介します。

ルーク・ホブス

演者: ドウェイン・ジョンソン
出演作: 『スコーピオン・キング』(2002年)、『ゲット スマート』(2008年)、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011年)、『カリフォルニア・ダウン』(2015年)、『ブラックアダム』(2022年)

ルーク・ホブスは『ワイルド・スピード MEGA MAX』で初登場するアメリカ外交保安部(DSS)の捜査官です。当初はドミニクらを逮捕しようとしていたのですが、「敵の敵は味方」としてファミリーらと共闘するうち、やがて仲間のような存在になっていきます。

ホブスを演じるドウェイン・ジョンソンは、WWEのプロレスラーで「ザ・ロック様」という異名でも知られています。2001年に『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』で映画デビューして鮮烈な印象を残し、あっという間に映画スターに。鍛え上げた肉体とそのスキンヘッドで、多くのファンを魅了する人気俳優です。2019年のスピンオフ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』では、ジェイソン・ステイサムとともに主演&製作も務めています。

デッカード・ショウ

演者: ジェイソン・ステイサム
出演作: 『トランスポーター』(2002年)、『アドレナリン』(2006年)、『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013年)、『MEG ザ・モンスター』(2018年)、『エクスペンダブルズ ニューブラッド』(2023年)

デッカード・ショウは英国特殊部隊出身で、格闘や諜報などの高いスキルを持つ一匹狼です。『ワイルド・スピード EURO MISSION』で登場する国際犯罪組織のボス、オーウェン・ショウの兄で、オーウェンがドミニクたちにボコボコにされたのを恨み、『ワイルド・スピードSKY MISSION』ではファミリーの敵となりました。しかし、いつの間にかファミリーとも手を組むようになり、今ではすっかり頼れるアニキ役となっています。

デッカード役を務めたのは、ジェイソン・ステイサムです。水泳の飛び込み選手だった彼は、1998年に『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で映画デビュー。クールな武闘派アクション俳優として独自の路線を切り開き、多くの映画に出演しています。

モニカ・フェンデス

演者: エヴァ・メンデス
出演作: 『トレーニング デイ』(2001年)、『ワイルド・スピードX2』(2003年)、『ゴーストライダー』(2007年)、『ホーリー・モーターズ』(2012年)、『ロスト・リバー』(2014年)

モニカ・フェンデスはFBIの捜査官です。『ワイルド・スピードX2』では、元LA市警のブライアン・オコナーとともに、マイアミの麻薬組織に潜入捜査を行い、組織のボスであるカーター・ベローンの秘書のような仕事をしていました。

モニカ・フェンデス役を演じたのは、キューバの血を引くアメリカ人女優、エヴァ・メンデスです。1998年に『ロクスベリー・ナイト・フィーバー』で映画デビュー。『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(2003年)、『最後の恋のはじめ方』(2005年)などで人気を博します。2016年には俳優のライアン・ゴズリングと結婚し、2人の子どもの母となりました。

ミスター・ノーバディ

演者: カート・ラッセル
出演作: 『ニューヨーク1997』(1981年)、『バックドラフト』(1991年)、『エスケープ・フロム・L.A.』(1996年)、『ワイルド・スピードSKY MISSION』(2015年)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)

ミスター・ノーバディは、アメリカ政府に属する秘密工作組織のリーダーです。『ワイルド・スピードSKY MISSION』で、初めてドミニクたちの前に姿を現し、ファミリーに「ゴッド・アイ」を作った天才ハッカー・ラムジーの奪還を依頼します。

このミスター・ノーバディ役は、カート・ラッセルが演じました。カート・ラッセルは1960年代から子役として活躍するベテラン俳優。1980年代には多くのアクション映画で主演を飾っています。

リトル・ノーバディ

演者: スコット・イーストウッド
出演作: 『父親たちの星条旗』(2006年)、『フューリー』(2014年)、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)、『パシフィック・リム:アップライジング』(2018年)、『キャッシュトラック』(2021年)

リトル・ノーバディはミスター・ノーバディの部下です。『ワイルド・スピード ICE BREAK』でファミリーの前に初登場しました。経験不足ながら、真面目に任務に取り組むまっすぐなエージェントです。

リトル・ノーバディを演じたスコット・イーストウッドは、2006年に『父親たちの星条旗』で映画レビューを飾りました。その名字からもわかるように、クリント・イーストウッドの息子でもあります。父親譲りの端正な顔立ちで、多くの映画に出演しています。

テス

演者: ブリー・ラーソン
出演作: 『21ジャンプストリート』(2012年)、『ショート・ターム』(2013年)、『ルーム』(2015年)、『キャプテン・マーベル』(2019年)、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023年)

テスはミスター・ノーバディの娘です。行方不明となった父の代わりに、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』でドミニクらファミリーを助けるために姿を現しました。

テスを演じたブリー・ラーソンは、『ルーム』で第88回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した実力派女優です。MCUではキャプテン・マーベル役を演じるなど、さまざまな作品で活躍しています。

「ファミリー」の主要敵キャラ

最後に、「ファミリー」と敵対関係にあるキャラクターたちを紹介します。

オーウェン・ショウ

演者: ルーク・エヴァンス
出演作: 『タイタンの戦い』(2010年)、『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013年)、『ホビット 決戦のゆくえ』(2014年)、『美女と野獣』(2017年)、『ミッドウェイ』(2019年)

オーウェン・ショウは頭脳明晰な国際犯罪組織のボスで、軍事部品を盗み出すなど、大規模な犯罪を重ねていました。しかし、DSSのホブスとドミニクらファミリーによって組織は壊滅、オーウェン自身は意識不明の植物状態になってしまいます。

オーウェン・デッカード役は、ルーク・エヴァンスが演じました。イギリス出身の彼は、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011年)のアラミス役や『ドラキュラZERO』(2014年)のヴラド・ドラキュラ役などを演じています。以前はウェスト・エンドでミュージカルにも多く出演しており、2017年の『美女と野獣』ではガストン役でその美声を披露しました。

サイファー

演者: シャーリーズ・セロン
出演作: 『ウィート・ノベンバー』(2001年)、『モンスター』(2003年)、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)、『オールド・ガード』(2020年)

サイファーは一流のサイバーテロリストで、複数の犯罪組織とコネクションを持つ女性です。『ワイルド・スピード ICE BREAK』ではドミニクの息子を誘拐して、ドミニクを仲間として自らの計画に引き入れました。その後、ファミリーの敵として彼らの行く手に立ちふさがります。

サイファーを演じたのは、シャーリーズ・セロンです。バレエダンサーを目指していた彼女は、ケガでバレエを断念し、1996年に『2 days トゥー・デイズ』で本格的に映画デビューを飾ります。2003年には『モンスター』でアカデミー賞主演女優賞を獲得。自らの製作会社を持つ彼女は、プロデューサーとしても積極的に活動し、多くの映画を作り出しています。

ダンテ・レイエス

演者: ジェイソン・モモア
出演作: 『コナン・ザ・バーバリアン』(2011年)、『ジャスティス・リーグ』(2017年)、『アクアマン』(2018年)、『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021年)、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023年)

ダンテ・レイエスはブラジルの麻薬王だったエルナン・レイエスの息子です。『ワイルド・スピード MEGA MAX』でドミニクらファミリーに父親を殺され、組織を壊滅させられたことを恨み、彼らに報復するために『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』ではファミリーに数々のワナを仕掛けます。

クレイジーな復讐者・ダンテを演じたジェイソン・モモアは、ハワイ出身の俳優です。1999年、テレビシリーズ『ベイウォッチ』で俳優デビューを飾り、『ゲーム・オブ・スローンズ』のカール・ドロゴ役で一躍注目を浴びました。2016年からはDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)でアクアマンことアーサー・カリーを演じています。

「ワイルド・スピード」シリーズとは

「ワイルド・スピード」シリーズは、2001年にスタートした世界的人気のカーアクション映画のシリーズです。2024年5月時点で、メイン・サーガ10作とスピンオフ作品1作、合計11作の映画が公開されています。次回作がメイン・サーガ完結編で、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』と合わせた二部作の後編となる予定です。

シリーズ1作目の『ワイルド・スピード』では、ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットとポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーを中心に、ロサンゼルスでストリートレースに熱中する若者たちの友情と葛藤が描かれました。

シリーズが進むうちにストリートレースというテーマはだんだんと薄れ、ドミニクと彼の仲間たち(ファミリー)が、超法規的な方法で世界的犯罪を阻止していくという大規模な物語へとダイナミックに発展していきました。最初はロスで強盗をしていた彼らが、いつの間にか世界を救うヒーローになるなんて……誰が予想したでしょうか。

一方で、シリーズの方向性が定まるまで迷走した時期もあるため、時系列が前後している部分もあります。また、過去作に敵として登場したキャラクターが次回作では味方になったり、死んだはずのキャラクターが復活したり、しばらく登場していなかったキャラクターが急に登場したりと、朝令暮改な展開もしばしば見受けられました。

しかしそれは、「物語に登場したキャラクターはみんなファミリーだ」というファミリー愛や、「少しでもおもしろくするためならどんな掟破りも厭わない!」という製作陣の作品への熱い想いがなせるワザなのかもしれません。

「ワイルド・スピード」シリーズの最新作までの主要キャストを紹介しました

「ワイルド・スピード」シリーズに登場する主要キャストについて紹介しました。20年以上にわたり11作品が作られてきたこのシリーズには、膨大な数のキャラクターが登場しています。

キャラクター同士の関係性や立場、生死の状況なども少しずつ変化しているので、誰がどういうキャラクターだったか迷ってしまうこともあるかもしれません。しかし、何も考えずに楽しめるのがこのシリーズのいいところ。多少の疑問点は無視して、そのド派手なカーアクションとダイナミックな展開を楽しんでほしいと思います。

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