JR東日本は16日、「東京駅開業100周年記念Suica」が2014年12月の発売から10年が経過することを受け、今後の取扱いについて発表した。一度も利用のない「東京駅開業100周年記念Suica」について、一律で2026年3月31日を失効期限とする。

  • JR東日本が「東京駅開業100周年記念Suica」の今後の取扱いについて発表

「東京駅開業100周年記念Suica」は、2014年12月20日に東京駅で枚数を1万5,000枚に限定して発売されたが、購入希望者が殺到し、大混雑となったことから途中で販売中止に。その後、購入希望者全員への販売に切り替え、2015年1~2月にウェブと郵送で申込みを受け付けた。最終的な販売枚数は427万枚となり、2016年3月に発送を完了。このうち250万枚が一度も利用されていないという。

本来、10年間利用していない「Suica」は失効して使用できなくなるが、「東京駅開業100周年記念Suica」は発行時期に2014年12月から2016年3月まで幅があり、個別に発行時期を特定できないため、最も遅い発行日から10年後を失効日とした。鉄道・バスの乗車や買い物で一度でも利用すると、その時点から10年先まで失効日が延びる。

失効した場合、カードの交換やチャージ残額を移し替えることはできないが、チャージ残額とデポジットは返金される。ただし、カードは回収される。