BSフジの特別番組『今こそ鉄路を活かせ! 地方創生への再出発』が5月5日の12~14時に放送される。いま全国のローカル線で何が起きているのか、つぶさに取材し、具体例を挙げながらローカル線の存廃問題について考える内容だという。

  • 『今こそ鉄路を活かせ! 地方創生への再出発』をBSフジで5月5日に放送

これまでに『甦れ! 東北の鉄路』シリーズの放送を通じて「岐路に立つローカル線」の現状を伝えており、昨年の番組では、北海道の函館本線において長万部~小樽間の廃線が決まり、函館~長万部間が協議中であることを報じた。北海道と本州を結ぶ貨物輸送が途絶えることを危惧し、食糧の安全保障や有事の観点から国土交通省や防衛省を取材。「函館本線を残すべきでは」と主張したという。

昨年7月に開かれた国土交通省、北海道庁、JR北海道、JR貨物との協議会で、函館~長万部間は貨物専用線として存続させることで合意。整備新幹線の並行在来線が、このような形で存続するのは初めてとされる。

その一方で、根室本線の富良野~新得間が2024年4月1日に廃止され、留萌本線も2026年3月に全線廃止となる予定。北海道新幹線札幌延伸にともない、長万部~小樽間も廃止される。このままでは、おそらく北海道は札幌近郊しか鉄路が残らず、同様に全国でも都会にしか鉄路が残らない状況になると主張。国策として「地方創生」が推し進められる中、この状況が続いて良いのかと危惧している。

そこで今回、引き続き全国のローカル線で何が起きているのかを取材。ローカル線の存廃問題は一地方の問題でなく、わが国の社会問題として考えるべき課題であることを具体例とともに考える内容となっている。