赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏がタッグを組んだ漫画『推しの子』は、2020年より『週刊ヤングジャンプ』『少年ジャンプ+』(集英社)で連載中の転生サスペンス作品です。芸能界が舞台の本作では、夢や目標に突き進む力強い名言や、愛にまつわる名セリフが多く登場します。
そこで本記事では、マイナビニュース会員の男女308名を対象に実施した『推しの子』で印象に残った名言・名セリフについてのアンケート結果をランキング形式で紹介します(※本記事はネタバレ要素を含みます)。
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『推しの子』の名言ランキング
マイナビニュース会員に『推しの子 』の好きな名言について聞いてみたところ、ランキングは以下のようになりました。
1位 「嘘はとびきりの愛なんだよ?」(星野アイ)(24.4%)
2位 「したい事をするのが人生でしょ! コストとかリターンとか言ってたら何も出来ない!」(星野ルビー)(11.0%)
3位 「転ぶのを恐れたらもっと転んじゃうものなんだよ」(星野アイ)(9.8%)
4位 「この言葉は絶対 嘘じゃない」(星野アイ)(6.7%)
5位 「嘘でも愛してるなんて言って良いの?」(星野アイ)(5.5%)
6位 「星野アイは欲張りなんだ」(星野アイ)(4.3%)
7位 「アンタの推しの子になってやる」(有馬かな)(3.0%)
8位 「傷つけられる側が自分を納得させる為に使う言葉を 人を傷つける免罪符に使うな……!」(星野ルビー)(2.4%)
8位 「大人の時間で考えないで 私達は今を走ってる」(星野ルビー)(2.4%)
8位 「アイドルがアイドルで居られる時間は長くない」(星野ルビー)(2.4%)
8位 「コケて当たり前! 楽しく挑もうよ!」(星野ルビー)(2.4%)
8位 「この1分は誰にも負けねぇぞ!!」(鳴島メルト)(2.4%)
13位 「大人がガキ守らなくてどうすんだよ」(星野アクア)(1.8%)
14位 「私にとって嘘は愛 私なりのやり方で愛を伝えてたつもりだよ」(星野アイ)(1.2%)
14位 「やっぱ溢れて出るオーラ隠せないね」(星野アイ)(1.2%)
14位 「俺はまだ死んでられない 必ず見つけ出して俺の手で殺すまでは」(星野アクア)(1.2%)
14位 「僕はどうしようもないほど君の奴隷(ファン)だ」(雨宮吾郎)(1.2%)
14位 「何の気無しな独り言が人を殺すの」(有馬かな)(1.2%)
14位 「辛い事は一緒に抱えてあげるからね」(黒川あかね)(1.2%)
14位 「私が夢を追える環境が整った時には 私は夢を追える年齢じゃなくなっていた」(MEMちょ)(1.2%)
14位 「うちらだって普通に人生やってんだもん 隙の無い完璧な生活なんて出来るわけないじゃん」(MEMちょ)(1.2%)
14位 「子供たちの心と人生を壊しながらこの芸能界は回っているの」(斉藤ミヤコ)(1.2%)
23位 「アイドルをやるのに年齢なんて関係ない だって憧れは止められない」(星野ルビー)(0.6%)
23位 「演じる事は僕にとっての復讐だから」(星野アクア)(0.6%)
23位 「もう戻れない この道を進むしかない」(星野アクア)
23位 「どんな仕事でも自分の人生と合ってないと感じれば苦痛でしかないものよ」(有馬かな)(0.6%)
23位 「私の事推すなら今の内よ」(有馬かな)(0.6%)
23位 「一度や二度の挫折で日和ってんじゃねぇ そういう言葉は使える武器全部使ってから吐け」(五反田泰志)(0.6%)
『推しの子』の名ゼリフ一覧
ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。
「嘘はとびきりの愛なんだよ?」【星野アイ】
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アイドル・星野アイの信念とも言える名セリフです。
一般的に「嘘はよくない」と言われがちですが、彼女の嘘は愛でした。愛されることを知らずに育ったアイにとって、嘘はファンに愛情を伝えるための手段だったのでしょう。嘘をつき通すことは決して簡単ではありませんが、アイは嘘を貫き完璧なアイドルであり続けました。彼女なりの不器用な優しさが感じられる名言です。
この名言を推す理由
・「やっぱりこのセリフこそ、この作品の名言だと思う」(31歳男性)
・「アイの思いが強く感じられるセリフだと思うため」(30歳男性)
・「アイドルは偶像であり、嘘という魔法で輝く生き物です。夢を見せ続けるために嘘をつくことが、アイなりにたどり着いた愛し方だったと思います」(63歳男性)
・「愛ある優しい嘘は、自分もよくついたので」(65歳男性)
「したい事をするのが人生でしょ! コストとかリターンとか言ってたら何も出来ない!」【星野ルビー】
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アイドルを夢見て舞い上がるルビーに対して、現実の厳しさを伝え釘を刺すアクア。妹が大切だからこその説教ではあるものの、ルビーはこの言葉で反論します。
体が弱く、やりたいことのほとんどをできない短い生涯だった前世を覚えているルビーが言うからこその重みがありました。新たな挑戦をためらってしまうとき、弱気になってしまうときに背中を押してくれる力強い言葉です。
この名言を推す理由
・「自分が理想としている人生や考え方と合致するセリフであったから」(46歳男性)
・「言葉通り。一度きりの人生、自分のやりたいように後悔のないように生きたい」(59歳男性)
・「前向きになるようないい言葉だから」(65歳男性)
・「こんなセリフを言えるのが素晴らしいと思う」(38歳女性)
「転ぶのを恐れたらもっと転んじゃうものなんだよ」【星野アイ】
前世の記憶が邪魔をしてうまく踊れないルビーに、母親のアイがかけた言葉です。
失敗を恐れて守りに入ってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。仮に失敗は防げても、過度に警戒しすぎるとよいパフォーマンスも発揮できません。不安なときこそ、強がってでも堂々と胸を張ろうと思わせてくれる名言です。アニメではアイ役の高橋李依さんの優しく包み込むような演技も相まって、印象的なシーンとなりました。
この名言を推す理由
・「安心感を得ることができる」(48歳男性)
・「転ぶのを恐れないということは、自分の人生の進むべき考え方に近いから」(67歳男性)
・「その言葉の通りだと思うので」(22歳男性)
「この言葉は絶対 嘘じゃない」【星野アイ】
亡くなる直前、アイがアクアとルビーに最後に遺した言葉です。
愛情を知らないアイは、我が子にも「愛してる」と伝えられずにいました。しかし死を覚悟したアイは、母親になって4年間、一度もかけられなかった言葉を遂に口にします。これまで嘘でしか愛情を伝えられなかったアイが、自分の言葉に嘘はないと安心しながら息を引き取るシーンは涙なしでは見られません。
この名言を推す理由
・「信じてほしいという願いが込められているから」(56歳女性)
・「アイドルだけじゃなく、日常的な会話でも言われるとグッとくるから」(31歳女性)
・「一番泣けるところだったから」(38歳女性)
「嘘でも愛してるなんて言って良いの?」【星野アイ】
自分にとって重要なことであればあるほど、ごまかさず真摯に向き合いたいと思うものです。
愛された記憶も愛した経験もなかった当時のアイは、大切だからこそ「愛してる」と軽々しく口にすることに強い抵抗を感じていたのでしょう。彼女がずっと蓋をしていたであろう「愛に触れてみたい、愛を知りたい」という本心が伺える、切なさを含んだ名セリフです。
この名言を推す理由
・「今の時代の本音を語っている」(47歳女性)
・「かわいいセリフだと思いました」(51歳男性)
「星野アイは欲張りなんだ」【星野アイ】
母親とアイドル、どちらも諦めるつもりのないアイを一言で言い表したセリフで、型にハマらない自由な彼女らしい名言です。
極秘出産した子持ちのアイドルというスキャンダラスな未来を前に、一切臆さず、妥協もせず、両方を手に入れようとするアイ。真っすぐ純粋で、後悔のない人生を突っ走る彼女の言葉に勇気をもらえる名シーンと言えるでしょう。
この名言を推す理由
・「自分に正直なとこがよい」(52歳男性)
・「欲張りなんだが印象に残った」(52歳男性)
「アンタの推しの子になってやる」【有馬かな】
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アイドル・有馬かなとしての初ステージ。観客席にいるアクアを見つけて、吹っきれたように決意を新たにした場面での心の声です。
仕事やスポーツの場面でも、「自分が何とかしなければ」と思い詰めすぎると重圧に負けそうになったり、本来の力を発揮できなかったりすることがあります。そんなとき、新たな目標が助けになってくれることもあるでしょう。使命感から解放された有馬の輝きが印象的な名シーンです。
この名言を推す理由
・「私のことを好きにさせてやるという恋する女の子のセリフなので」(53歳男性)
・「有馬かなのアクアに対する想いがよく伝わったから」(52歳男性)
「傷つけられる側が自分を納得させる為に使う言葉を 人を傷つける免罪符に使うな……! 」【星野ルビー】
亡くなったアイに向けられる誹謗中傷を見たルビーの怒りの言葉です。
現実社会でも、知名度の高い人物やサービスに批判の声が集まることがあり、それがあたかも当然であるかのごとくとらえられている風潮は少なからずあります。匿名で気軽に好きなことを発信できる現代だからこそ、言葉が暴力になりうることを忘れてはいけないと、改めて思わせてくれる名言です。
この名言を推す理由
・「まさにその通りだと思うので」(47歳男性)
「大人の時間で考えないで 私達は今を走ってる」【星野ルビー】
ルビーが事務所の社長・ミヤコに言ったセリフです。 学生時代と大人になってからでは、同じ1年でも時の流れの速さに違いを感じることがありませんか? 長い人生の中で、青春時代はほんの一瞬。あっという間に過ぎ去ってしまいます。女性アイドルという厳しい世界を目指すルビーが、一秒も無駄にしたくないと強く考えていることがよく伝わる名言です。
この名言を推す理由
・「大人の時間軸で若者の時間は計れない」(52歳女性)
「アイドルがアイドルで居られる時間は長くない」【星野ルビー】
女性アイドルが第一線で活躍できる年齢には、ある程度限りがあります。諦めない心があれば夢を追い続けることはできますが、チャンスは確実に減り、夢を叶えられずに終わるケースの方が多いのが現実です。
ルビーのこの言葉からは、自分自身の絶頂期をアイドルに捧げたいという彼女なりのプロ意識が感じられます。前世で早くに亡くなっているからこそ、ルビーは誰よりも時間を大切に使いたいと思っているのでしょう。
この名言を推す理由
・「アイドルを続けていきたくても年はだんだん過ぎていくから」(68歳女性)
「コケて当たり前! 楽しく挑もうよ!」【星野ルビー】
B小町の初ライブ直前にルビーが有馬にかけた言葉です。
誰だって、できることなら失敗は避けて通りたいものですが、人生はそうもいきません。多くの方が、失敗を恐れる心を隠しながら日々さまざまな場面で頑張っていることでしょう。失敗すら楽しもうとするルビーのこの言葉は、そんなナーバスな気持ちを吹き飛ばしてくれます。不安なときや、自信をなくしたときに思い出したい名言ですね。
この名言を推す理由
・「なんとない言葉のようであるが、普段リラックスして生きていくうえで、役立つ意味合いが込められていると思えるから」(63歳男性)
「この1分は誰にも負けねぇぞ!!」【鳴島メルト】
演技歴が浅く、完全に周りの俳優に差を付けられていたメルトの舞台上での心の叫びです。
どんな場面でも、自分よりも経験豊富な実力者を超えることは簡単ではありません。しかし、一部分を集中的に磨き上げれば、努力次第では一瞬同じ土俵に立つことはできるでしょう。軽い気持ちで芸能界に入り、挫折続きだったメルトだからこそ、より気持ちのこもった名言となりました。
この名言を推す理由
・「このセリフを言うときの気持ちがわかる」(73歳男性)
『推しの子』の主要キャラクター
『推しの子』に登場する主要キャラクターを、簡単に紹介します。
キャラクター名 | キャラクターの特徴 |
星野アイ | 天才的なアイドル。16歳で双子を極秘出産し、アイドルとして復帰するものの20歳の誕生日に他界 |
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星野愛久愛海(アクア) | 医師として働いていた前世の記憶を持って生まれたアイの息子。復讐のために芸能界で活動中 |
雨宮吾郎 | 前世でアイの担当医だった産婦人科医。推しの妊娠にショックを受けつつもサポートを約束したアイドルオタク |
星野瑠美衣(ルビー) | 病弱だった前世の記憶を持って生まれたアイの娘。前世から推していたアイに憧れ夢を追う駆け出しアイドル |
有馬かな | 10秒で泣ける天才子役として注目を集めた役者。全盛期との待遇の違いを自覚しながらも真剣に演技に取り組む努力家 |
黒川あかね | 劇団ララライ所属で主に舞台で活躍中の若手女優。分析力と演技力、役作りのレベルが高すぎる憑依型俳優 |
MEMちょ | アイドル志望のインフルエンサー。年齢を理由に夢を諦めかけるもののアクアとルビーの後押しでB小町メンバーに |
『推しの子』の名言一覧【キャラクター別】
今回ランクインしたセリフ以外にも、『推しの子』には多くの名言が登場します。ここではキャラごとの名セリフをまとめたので、あなたの「推しキャラ」の名言を探す際に役立ててみてください。
星野アイ
- 「嘘はとびきりの愛なんだよ?」
- 「転ぶのを恐れたらもっと転んじゃうものなんだよ」
- 「この言葉は絶対 嘘じゃない」
- 「嘘でも愛してるなんて言って良いの?」
- 「星野アイは欲張りなんだ」
- 「私にとって嘘は愛 私なりのやり方で愛を伝えてたつもりだよ」
- 「やっぱ溢れて出るオーラ隠せないね」
星野ルビー
- 「したい事をするのが人生でしょ! コストとかリターンとか言ってたら何も出来ない!」
- 「傷つけられる側が自分を納得させる為に使う言葉を 人を傷つける免罪符に使うな……!」
- 「大人の時間で考えないで 私達は今を走ってる」
- 「アイドルがアイドルで居られる時間は長くない」
- 「コケて当たり前! 楽しく挑もうよ!」
- 「アイドルをやるのに年齢なんて関係ない だって憧れは止められない」
星野アクア
- 「大人がガキ守らなくてどうすんだよ」
- 「俺はまだ死んでられない 必ず見つけ出して俺の手で殺すまでは」
- 「演じる事は僕にとっての復讐だから」
- 「もう戻れない この道を進むしかない」
- 「演りたい演技やれよ有馬かな フォローは俺がする」
雨宮吾郎
- 「僕はどうしようもないほど君の奴隷(ファン)だ」
有馬かな
- 「アンタの推しの子になってやる」
- 「何の気無しな独り言が人を殺すの」
- 「どんな仕事でも自分の人生と合ってないと感じれば苦痛でしかないものよ」
- 「私の事推すなら今の内よ」
- 「舐めたクチ利いてスンマセンでした」
黒川あかね
- 「辛い事は一緒に抱えてあげるからね」
- 「頑張らなきゃ 頑張って…爪痕残さなきゃ…」
- 「アクアくんは私の物じゃないし 私もアクアくんの物じゃない 自立した人間二人が寄り添う事に意味があるの」
- 「罪を背負うなら私も一緒に背負いたい そういう覚悟でカノジョしてるんだけどなぁ」
- 「私は私が一番目立つように戦う」
MEMちょ
- 「私が夢を追える環境が整った時には 私は夢を追える年齢じゃなくなっていた」
- 「うちらだって普通に人生やってんだもん 隙の無い完璧な生活なんて出来るわけないじゃん」
五反田泰志
- 「一度や二度の挫折で日和ってんじゃねぇ そういう言葉は使える武器全部使ってから吐け」
鮫島アビ子
- 「つまりこの世のクリエイターの9割は三流 信じられるのは自分の才覚だけ」
鏑木勝也
- 「『私は特別に可愛い』という嘘を信じさせてくれる説得力 俺はそれを『スター性』と呼んでいる」
鳴島メルト
- 「この1分は誰にも負けねぇぞ!!」
斉藤ミヤコ
- 「子供たちの心と人生を壊しながらこの芸能界は回っているの」
アニメ・漫画『推しの子』とは
2020年から『週刊ヤングジャンプ』『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載が始まった復讐劇を描く漫画『推しの子』は、2023年4月からTVアニメ第1期が放映されました。
一見、アイドルをテーマにした明るくポップな作品に見えますが、実はサスペンス要素ありの転生もので、ネット社会の課題や芸能界の裏側なども描かれるシリアスな展開が特徴的な作品です。とはいえ、コミカルな描写も多く馴染みやすい作風で、2024年7月からはTVアニメ第2期の放映が決定しています。
第1話から衝撃的な展開を見せる『推しの子』。アクアは復讐を果たせるのか……。今後の展開からも目が離せません。
アニメの名シーンを想起させる『推しの子』の名言・名セリフを紹介しました
今回紹介した『推しの子』の名言・名セリフランキング上位には、星野アイと星野ルビーの名言が多く選ばれました。
アイドルとしての矜持が高く、完璧なアイドルであり続けようとする姿勢を忘れない天真爛漫な2人の言葉には、周りの不安や恐怖心をも払拭する力があります。現実の社会問題にも意見するような鋭い名言には、思わずハッとした方も多いはず。
真っすぐでアツいセリフだらけの『推しの子』。これからも多くの名言が生まれることを期待しましょう。
調査時期:2024年4月5日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計308人(男性: 233人、女性: 75人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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