俳優の内藤剛志が主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『警視庁・捜査一課長』が、きょう18日(20:00~)に放送される。

  • 左から内藤剛志、塙宣之=テレビ朝日提供

■『警視庁・捜査一課長』1年ぶりに復活

2012年に、土曜ワイド劇場の一作として誕生し、これまで連続ドラマを6シーズン、スペシャルドラマを9作放送してきた『警視庁・捜査一課長』は、ヒラ刑事から這い上がってきた“叩き上げ”の捜査一課長・大岩純一(内藤)と捜査員たちの熱き奮闘を描く人気シリーズ。放送のたびにSNSでは番組の代名詞ともいえるセリフ「必ずホシをあげる!」などがトレンド入りしてきた。そんな『警視庁・捜査一課長』が1年ぶりにスペシャルドラマとして帰ってくる。

■大岩一課長が時代を超えた捜査に挑む

2012年のシリーズ誕生から13年目――“集大成”となる本作では、「一課長VS最後のご遺体」という難事件が展開される。冒頭、電話を取った大岩が発するのは「何? 最後のご遺体!? ……わかった、すぐ臨場する」という不穏な言葉。大岩一課長、最後の事件となるのか。幕開けから緊迫のミステリーが展開していく。

本作で大岩が立ち向かう“最後のご遺体”とは、渋谷の路地裏で見つかったフードプロデュース会社の社員・押尾貴代(咲妃みゆ)の刺殺体。まもなく事件の夜、レトロな“昭和”ファッションに身を包んだ、なんとも不適切な女が現場にいたことが発覚、昭和をコンセプトとするカフェを営む洋菓子職人・永井杏子(朝倉あき)が捜査線上に浮かぶ。まもなく、事件の背後に20年以上前、つまり平成に起きた未解決誘拐事件が潜んでいることが判明。2つの事件は複雑に入り乱れ、一課長たちは昭和、平成、令和という時代をまたにかけた捜査に挑むことに。そんな中、現場資料班刑事・平井真琴(斉藤由貴)は被害者の遺留品である、ルーレット式おみくじ器に注目。この懐かしの昭和グッズこそ、事件の謎を解くカギとなるのか。さらに、「わずか1週間しかなかった昭和64年の謎」もからんで、事件は混迷の度合いを深めていく。

■アクション、時刻表トリック…原点回帰と進化が共存

時代をまたにかけた捜査を繰り広げる今回は、シリーズ集大成にふさわしく、原点回帰の要素もたっぷり。一課長シリーズらしいスタントなしの大アクションシーンも登場するほか、幻の寝台特急時刻表トリックがよみがえる!? 一方で、大岩一課長の決めゼリフ「必ずホシをあげる!」を、あの人が!?「ホシをあげる!」が大連発される怒涛の展開に注目だ。

■愛猫ビビが今夜、引退

今回のスペシャルでも、大岩一課長のもと、“大福”こと平井真琴 “見つけのヤマさん”こと小山田大介管理官(金田明夫)、運転担当刑事“ブランク”こと奥野親道(塙宣之)ら、おなじみ捜査メンバーが集結 もちろん笹川健志刑事部長(本田博太郎)や妻・小春(床嶋佳子)も一課長を強力バックアップするが、2015年放送の5作目から出演し、一課長ファンに癒しをもたらしてきた大岩の愛猫ビビ役の黒豆は、今作で引退する。

【編集部MEMO】
殺人事件発生の一報を受けた警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、運転担当刑事・奥野親道(塙宣之)とともに事件現場に急行する。渋谷の路地裏で刺殺されていたのは、フードプロデュース会社の社員・押尾貴代(咲妃みゆ)。遺留品のバッグの中からは、なぜかかつて喫茶店によく置かれていた“ルーレット式おみくじ器”が見つかった。さらに事件の夜、昭和レトロなファッションに身を包んだ謎の女が現場にいたこともわかった。 その矢先、貴代の上司であるフードプロデュース会社社長・飯吉望(橋本さとし)のパワハラ発言の音源がネット上に流出。飯吉は大炎上し、会社の株価は大暴落してしまう。まもなく音源の流出先は、貴代のSNSの裏アカウントだと判明。飯吉の秘書・今戸希菜子(なえなの)によると、貴代と飯吉の間には何やらトラブルがあったようで……。また、貴代の裏アカウントには事件の5時間前にパフェの画像が1枚アップされており、それが最後の投稿になっていた。そんな中、昭和のおみくじ器に興味を抱いた現場資料班刑事・平井真琴(斉藤由貴)は、1軒の喫茶店にたどり着く。その店は“さすらいの洋菓子職人”を名乗る永井杏子(朝倉あき)が営む、昭和をコンセプトにしたレトロなカフェだった。なんと、貴代が最後に裏アカウントに投稿したパフェの写真は彼女が貴代に提供したものであることが判明。一気に杏子への疑いが強まるが、大岩は彼女の名を聞いて過去の未解決事件を思い出す。それは24年前、杏子の家族に起きた誘拐事件だった――。すぐに誘拐事件の被害者の母・永井多恵(杉田かおる)を訪ねた、大岩。彼女は当時、誘拐された実の娘・昭子のほかに、両親を事故で失った杏子を引き取って育てていた。