俳優の内藤剛志らがこのほど、主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『警視庁・捜査一課長 season6』のクランクアップを迎えた。最終回2時間スペシャルは、きょう16日(20:00~)に放送される。

  • 『警視庁・捜査一課長 season6』キャスト=テレビ朝日提供

ノンキャリアの“叩き上げ”大岩純一捜査一課長(内藤)が、警視庁の花形部署で一歩一歩地道な捜査を重ねる姿を描く同作。今年は10周年というメモリアルイヤーを迎えている。

最後の撮影は最終話のクライマックスで、一課長室に斉藤由貴、本田博太郎、鈴木裕樹、飯島寛騎、陽月華、菊池隆志、塙宣之(ナイツ)、床嶋佳子、金田明夫、そして猫のビビ、あずきらレギュラーメンバーが集結するシーン。いつもと変わらず和やかなムードで収録は進んだが、ラストカットのOKが出ると皆が最後であることを実感したかのように一瞬しんと静まり、直後に大きな拍手がわき起こった。そこへサプライズゲストとして、今シーズンの主題歌「花束」を担当し、第6話では俳優としてゲスト出演も果たした石崎ひゅーいが登場。内藤とともにキャストへの花束贈呈役を務めた。

花束を受け取ったメンバーは、1人ずつ作品への思いを交えてあいさつ。第1作から大岩の右腕・小山田大介管理官を演じてきた金田は内藤とハグを交わしたあと、オンエアまでまだまだ作業が続くスタッフのことを慮り、「“ありがとうございました”と“ありがとうございます”を合わせて、ありがとうござい“ますた”と言わせてください!」と笑いを交えたコメントを。同じく第1作からのメンバーである斉藤は「『警視庁・捜査一課長』は私の人生にとって、とても大切なもうひとつの居場所です」と涙。声を詰まらせながら話し、それまでこらえていたスタッフとキャストの涙を誘った。

そして最後は「我らが一課長!」とひときわ大きな拍手を受け、内藤がスピーチ。“座長”として10年、現場をけん引してきた内藤は「この10年は悲しい出来事の多い時代だったと思いますが、僕たちは1作1作、少しでも面白くてやさしさに満ちたドラマを作ろうと頑張ってきました。ミステリーでありながら温かさやユーモアにあふれたこのドラマは、時代へのひとつの答えになったのではないかと思います」と、ともに走り続けてきた仲間を熱くたたえた。また、大岩家の愛猫・ビビ役の黒豆、あずき役の豆太郎におやつをプレゼントし、労をねぎらう場面も。

さらに内藤は10年を振り返り、「まずは10年という月日を完走できたことに、達成感を覚えています。10年間、進化しながら続けることができたこと、そして多くのみなさんにご覧いただけたことが素直にうれしい」と応援してくれたファンへの感謝を。また『警視庁・捜査一課長』という作品は自身にとってどんな存在なのかと聞かれ「作品の進化に挑戦できた10年は、僕にとってはとてもラッキーな時間でした。『警視庁・捜査一課長』は僕の俳優人生の中で特別なものであり、僕自身の人生が刻まれたようなドラマ。この作品が、みなさんが求めているものであったならこんなにうれしいことはないですね」と、シリーズへの濃密な思いを吐露した。

最終回2時間スペシャルに向けては「最終回は10年間の集大成になっています」と力を込め、「実は、第1作で大岩と大福(=平井真琴)とヤマさん(=小山田管理官)は“ある約束”を交わしたのですが、10年間、かなえられることがなかったんです。今夜、ついに約束をかなえることができるのか、かなわないのだとしたら何が起きるのか、ぜひみなさん目撃してください!」と力強くアピールした。

そんな集大成となる最終回2時間スペシャルでは、不可解な連続殺人が発生。CGクリエイター殺人事件の捜査をはじめた直後、同じ場所に身元不明の遺体が出現する。大岩たちは一致団結して「最後のホシ」を上げることができるのか。そして内藤が予告した、大岩×真琴×小山田が10年前に交わした約束の行方とは。最終話には、谷保健作(ナイツ・土屋伸之)や白馬應治(石井一彰)、本淵陽(西田健)ら“一課長ファミリー”も総登場し、オールキャストでクライマックスに挑む。

■内藤剛志(大岩純一 役)

――ついに『season6』がクランクアップしましたが、今のお気持ちは?

シリーズ第1作の撮影をスタートした2011年は東日本大震災が発生し、2016年に連続ドラマ化されたときは第1話の放送中に熊本地震が起きました。そしてここ数年はコロナ禍で大変な毎日が続き、さらに今は世界で紛争が起きています。この10年は悲しい出来事の多い時代だったと思いますが、そんな中、僕たちは1作1作、少しでも面白くてやさしさに満ちたドラマを作ろうと頑張ってきました。10年間みなさんが無意識に求めていた空気感を反映したこのドラマは、ミステリーでありながら温かさやユーモアにあふれていて、時代へのひとつの答えになったのではないかと思います。こんなドラマは、ほかにはないんじゃないかな。まさに、唯一無二のドラマになったと思っています。

――10年間の歩みを振り返って感じることは?

まずは10年という月日を完走できたことに、達成感を覚えています。『警視庁・捜査一課長』はさまざま変化を遂げながら歩んできた作品。10年間、進化しながら続けることができたこと、そして多くのみなさんにご覧いただけたことが素直にうれしく、素晴らしいことだなと感じています。それにしても、10年って早いね! 今でも第1作の撮影を鮮明に思い出せるぐらいだから……本当にあっという間でした。

――ご自身にとって『警視庁・捜査一課長』という作品はどのような存在ですか?

『警視庁・捜査一課長』の10年はもちろん僕の時間とも連動していて、進化に挑戦できた10年は、僕にとってはとてもラッキーな時間でした。『警視庁・捜査一課長』は僕の俳優人生の中で特別なものであり、僕自身の人生が刻まれたようなドラマ。この作品が、みなさんが求めているものであったならこんなにうれしいことはありません。

――最終回2時間スペシャルに向けて、視聴者のみなさまにメッセージをお願いします!

最終回は『season6』の集大成であると同時に、10年間の集大成になっています。というのも、実は第1作で大岩と大福(=平井真琴)とヤマさん(=小山田管理官)は“ある約束”を交わしたのですが、その約束は10年間、かなえられることがなかったんです。今夜、ついに約束をかなえることができるのか、かなわないのだとしたら何が起きるのか、ぜひみなさん目撃してください!