パナソニック サイクルテックは、国内で初めて歩き機能搭載の幼児2人同乗用電動アシスト自転車「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」を2024年6月上旬から順次発売する。メーカー希望小売価格は183,000円。(※調査実施日:2024年4月10日、内容:自社の「型式認定検索」 原動機を用いる歩行補助車等と駆動補助機付自転車の双方の型式に適合し、幼児2人同乗が認められた自転車において)

一般的に電動アシスト自転車はモーターのアシストにより快適に走行ができる反面、その重さにより自転車の押し歩き時に負荷がかかるという課題がある。パナソニック サイクルテックは、この課題に対して、モーターのアシストを活用して押し歩きを補助する「押し歩き機能」を2021年に開発、同年に発売した押し歩き機能搭載の電動アシスト自転車「ビビ・L・押し歩き」は、わずか1ヶ月で年間の企画台数分を受注するなど、大きな反響を頂戴するとともに、幼児2人同乗用電動アシスト自転車への押し歩き機能搭載のご要望も多数寄せられたという。

一般的に子どもとの幼児2人同乗用電動アシスト自転車でのお出かけはモーターのアシストにより快適に走行ができるが、商店街や公園、歩道橋など、自転車に乗車できないシーンでは自転車を押して歩く必要がある。その際の押し歩く重さは、自転車(約32kg)と子ども2人+荷物(合わせて30kgまで)、付属で装着する前用チャイルドシート(約3.4kg)の最大約66 kgになるケースがある。

パナソニック サイクルテックが実施した子乗せ自転車利用者への直近のアンケートでは、79.5%の方が押し歩く際に大変だった経験があると回答。また、90%以上の方が子乗せ自転車に押し歩き機能がついていれば、子どもの送り迎えが楽になると思うと回答した。

押し歩きモードは3ステップで簡単に操作できる。電源が入っている状態で、サドルの押し歩き用レバーを上にあげてサドルを引き上げ、手元スイッチの押し歩きボタンを押し続けると、モーターがアシストしてくれる。押し歩きモード使用後は、サドルの押し歩き用レバーを上にあげてサドルを押し下げた状態にもどす。

押し歩きボタンは指が届きやすい場所に配置しており、ハンドルを握ったままでも押しやすい設計。押し歩きモードは、押し歩く速度や、上り坂・荷物の有無などの条件をセンサーで検知し、押し歩きのアシスト力を調整する。さらに、押し歩きモード使用中にアシスト切替ボタンを押すと、2段階で押し歩きアシスト速度の調整も可能だ。

本製品は、サドルの状態を検知するサドル傾斜センサーを内蔵し、サドルが引き上げ状態の時のみ押し歩き機能が作動する設計。押し歩き時は乗車できない機構にすることで不安全な使用を防止する。サドルを引き上げ・押し下げする際、子どもが誤ってサドル部に指を挟まないようにするため、サドル可動部を樹脂カバーで覆っている。

また、上り坂での押し歩き中に押し歩きボタンから指が離れても、ずり下がり抑制機能が起動し、約10秒間、自転車が勢いよくずり下がることの抑制も特徴だ。

「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」は、タイヤサイズ20×2.125 HE、質量32.8kg、変速機方式は内装3段シフト。カラーは5色展開で、走行距離はパワー約50km、オートマチック約60km、ロング約86km。バッテリー容量は16.0Ah、充電時間は約5.0時間。