大正製薬 は2月27日、「排便のにおいに関する調査」の結果を発表した。調査は2023年12月、20歳~69歳までの男女400名(男女各200名)を対象にインターネットで行われた。

「自分の排便後のにおいが気になる」は55%

  • 自分の排便後のにおい/他人の排便のにおいが気になりますか?

    自分の排便後のにおい/他人の排便のにおいが気になりますか?

「自分の排便後のにおいが気になりますか?」と尋ねたところ、54.8%の人が「気になる(いつも+たまに)」と回答。トータルでは男性よりも女性がやや多い程度(男性51.5%、女性58.0%)だったが、「いつも気になる」と答えた20代の男性は、同じ20代女性の6倍(15.0%)という意外な結果に。

一方、他人の後に入ったトイレでにおいが気になったことが「ある(よく+たまに)」と回答した人の割合は71.8%。やはり自分のにおい以上に他人のにおいは気になるよう。

外出先での排便「極力我慢」が59%

  • 外出先で排便をしますか

    外出先で排便をしますか

また、外出先での排便について聞くと、34.5%が「どうしても我慢できない時だけする」と回答。「極力しない」(14.8%)、「絶対しない」(10.0%)と答えた人も合わせると、約6割(59.3%)が極力我慢していることが明らかに。「絶対しない」「極力しない」を性年代別にみると、20代女性(35.0%)、30代女性(32.5%)、20代男性(30.0%)に多く、若い世代の“外トイレ否定”傾向があるよう。

お通じを我慢する理由を聞くと、「外のトイレでは落ち着かないから」(45.1%)、「外のトイレの便座には座りたくないから」(32.1%)、「音やにおいが恥ずかしいから」(24.1%)が上位に。男女別では、男性トップは「外のトイレの便座には座りたくないから」、女性トップは「外のトイレでは落ち着かないから」となり、潔癖症の傾向がみられる男性に対し、女性は排便を人に知られたくない、という意識が強いことがわかった。

  • 外出先でのにおい対策

    外出先でのにおい対策

次に、外出時での自分の排便後のにおい対策を教えてもらったところ、「排便と同時に水を流す」(30.6%)が最も多く、次いで「人がいないトイレを探す」(13.9%)、「トイレ内の便座除菌クリーナーで拭く」(11.7%)が上位に。性年代別にみると、「携帯消臭剤を使う」が最も多かったのが20代男性(14.3%)。「トイレ内の便座除菌クリーナーで拭く」の回答も60代男性(20.5%)と20代男性(20.0%)で多く、女性を上回った。

  • 便のにおいがきつくなる原因は?

    便のにおいがきつくなる原因は?

最後に、便のにおいがきつくなる原因は何だと思うかと聞いたところ、「腸内の悪玉菌が増えているから」(36.3%)、「肉類など動物性たんぱく質や脂肪の摂り過ぎ」(31.3%)、「食事のバランスが悪いため」(25.5%)が上位に。食べた物が便のにおいに影響していると考えている人は多いよう。

メディカルクリニック東京院長・小林暁子氏によると、「悪玉菌が増えて腸内細菌のバランスが崩れると、便のイヤなにおいが強くなる」という。また、においを抑え、良い便をつくるポイントとして、「毎日朝食を食べ、繊維質が多い食事を意識する」「水分をしっかり摂る」「乳酸菌などのプロバイオティクスを摂取する」「おなかまわりのお悩み解決トレーニング」「排便日誌をつけ、自分なりの排便ルーティンを確立する」の5つを勧めている。