現在、情報番組のコメンテーターとしても活躍している鈴木。「コメンテーターはすごく勉強するので楽しいです」とやりがいを感じている。

そして、「なぜこの仕事をするのか、一個一個テーマがあるんです」と切り出すと、「コメンテーターは、芸能人や若い子が政治の話とかをするのがタブーじゃなくなったらいいなという目的があります。芸能界も風通しが悪いことがいっぱいあって、これからどこまで風通しを良くしていけるかが勝負だと思いますが、みんながもっとカジュアルに政治のことなど話せるようになることに一役買えたらいいなというモチベーションでやっています」と説明。

  • 鈴木紗理奈

バラエティや女優業に関しても、それぞれの仕事に目的があるという。

「舞台はお金を払って見に来てくれるもので、心に衝撃が欲しいやろうから、こちらが感情をむき出してやらないと響かないと思っていて、テレビはたくさんの人が見ているので、なんとなく楽しいとか、ほっとするなと思ってもらえたらいいなと。それぞれの仕事に明確に目的があって、そういったやりがいを感じられる仕事じゃないとやらないようにしています」

「大人ってかっこいい!」と思ってもらえる50代になりたい

また、「2023年は改めて覚悟を固めた年だった」と回顧。2023年7月に46歳を迎え、40代後半に突入したことで、今後について考えたのだという。

「50歳に向けてどうしようかなといろいろ考えたんです。若い頃と同じように全力でこなせるラストスパートの5年になるのかなと思ったら、やり残したことがいっぱいあるなと。2024年からまた新たなスタートを切るという気持ちで、50歳になるまでがむしゃらに走ろうと思っています」

やり残したことを尋ねると、声優業やミュージカルを挙げた。

「声優をやったことがなくて、やりたいです。息子が小さい頃に一緒にマーベル作品をたくさん見ていて、息子が小さかった時に関わりたかったなと。『この役やったら私の声、絶対ハマるのに』と嫉妬しながら見ていました(笑)。あと、ミュージカルもやってみたいし、やってないことってまだまだいっぱいあって、それができるように努力と勉強をもっと重ねないといけないなと思っています」

40代後半をがむしゃらに駆け抜け、50代はどんな自分になっていたいか尋ねると、「パワフル一択でしょ!」と笑顔全開で回答。

「日本は年を取ったらダメみたいなのがすごくあって、『もうこの年やから』とおじさんおばさんが自虐する感じになっていますが、大人ってめちゃくちゃ楽しいし、かっこいいんです。経験豊富で楽しみ方もいろいろ知っていて、人とのいい距離の付き合い方もわかっていて楽しいのに、年を取るというネガティブなことにみんな囚われすぎいる。だから私が、『大人ってかっこいい!』と思ってもらえる50代になりたいなと。50代になっても守りに入らずがむしゃらに生きていたら、『年齢関係ないんや』と思ってもらえると思うので、そういう存在になれたら」と力強く語った。

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■鈴木紗理奈
1977年7月13日生まれ、大阪府出身。1992年に「第6回全日本国民的美少女コンテスト」で演技部門賞を受賞。バラエティタレントとして人気を博す一方で、映画『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』(2000)、NHK連続テレビ小説『まんてん』(2002~2003)、ドラマ『白衣の戦士!』(2019)、『ナンバMG5』(2022)、『Dr.チョコレート』(2023)に出演するなど女優としても活躍。映画『キセキの葉書』では原田美幸役でマドリード国際映画祭最優秀外国映画主演女優賞を受賞。また、CBC/TBS系『ゴゴスマ~GOGO! Smile!~』に火曜日レギュラーとして出演するなど、コメンテーターとしても活躍している。