タレントとして数々の番組に出演し、近年は女優としても存在感を高めている鈴木紗理奈。2月23日~3月3日にヒューリックホール東京にて上演される舞台『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』では、王妃ヘレナ・リオニス役を務める。鈴木にインタビューし、女優業への思いや本作への意気込みを聞いた。
フジテレビ系バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(1996~2018)などで活躍し、バラエティの印象が強いが、近年はドラマや映画にも出演。「バラエティも女優業も根本は一緒だと思っている」と語る。
「バラエティもエンターテインメントショーをやっていて、それがアドリブなだけ。ドラマはきっちり本がある中で生きていくので、細かくセリフが決まっているし、自分とは全く違う役を演じたりもするけれど、演じるという部分ではどちらも同じだなと思っています」
バラエティも女優業も根本は同じだという感覚は『めちゃイケ』で学んだそうで、「バラエティだけど『与えられた役を演じ切れ』と言われていたので、お芝居と一緒なんだなと思いました」と振り返る。
バラエティで鍛えた瞬発力が芝居にもプラスに
そして、『めちゃイケ』の総監督を務めていた片岡飛鳥氏の「笑いとは」という話と、鈴木もよく出演している「タクフェス」の主宰者・宅間孝行の「お芝居とは」という話が同じだったそうで、その時に改めて「やっぱりバラエティもお芝居も同じだな」と再確認したという。
「お芝居は台本があって、そこから役者が感情をつないでいく作業だと思っていて、その人はなんでそのセリフを言っているのか、そこまでにどういう感情の変化があったのか考えていくんですけど、『めちゃイケ』でも同じように感情の流れを考えて演じていて。役ではなく本人として出ているので、鈴木紗理奈が本当にその気持ちになっているという風に見えるようにやっていました」
バラエティは本人の発言のように見えるけれども、あくまでもその番組で求められる鈴木紗理奈という役割を演じているのだという。
とはいえ、バラエティはドラマなどのように流れがしっかり決まっているわけではなく、臨機応変に対応しなければならないため、「瞬発力がめちゃくちゃ鍛えられている」と言い、それがお芝居にもプラスに。
「カット尻とかセリフがないところでみんなで自由にやり合う場面や、舞台で台本から少し外れた時などに対応できるのはバラエティのおかげだと思います。アドリブになった時にすっと言葉が出てくるので」